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郭大
「郭大〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
郭大の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「人魂の一つの場合」より 著者:寺田寅彦
究所|彙報に報告したことがある。 長さ数センチメートルの長い火花を写真レンズで
郭大した像をすりガラスのスクリーンに映じ、その像を濃青色の濾光板を通して、暗黒に....
「蓄音機」より 著者:寺田寅彦
料としてこの蝋管記録が種々に利用された。蝋管に刻まれた微細な凹凸を巧妙な仕掛けで
郭大した曲線を調和分析にかけて組成因子の間の関係を調べたりして声音学上の知識に貢....
「カメラをさげて」より 著者:寺田寅彦
の随一はカフェやバーの正面の装飾美術であろう。ちょうどいろいろな商品のレッテルを
郭大して家の正面へはり付けたという感じである。考えようではなかなか美しいと思われ....
「映画雑感(Ⅰ)」より 著者:寺田寅彦
日本人、ことに知識階級の人々の中にはとかく同胞人の業績に対してその短所のみを
郭大し外国人のものに対してはその長所のみを強調したがるような傾向をもつものがない....
「生ける人形」より 著者:寺田寅彦
われる事はもちろんである。たとえば、すすり泣く女の肩の運動でも、実際の比例よりも
郭大された振幅で行なわれる。人間の役者の場合だったら、かえって滑稽になるだろうと....
「函館の大火について」より 著者:寺田寅彦
んの少しばかり消防が手おくれになって、そのために誤ってある程度以上に火流の前線を
郭大せしめ、そうしてそれを十余メートルの烈風があおり立てたとしたら、現在の消防設....