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「郵書〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

郵書の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
野道」より 著者:幸田露伴
廻しにしてよい、という注意である。ところがその閑事としてあったのが嬉しくて、他の郵書よりはまず第一にそれを手にして開読した、さも大至急とでも注記してあったものを....
慈悲心鳥」より 著者:岡本綺堂
。夜はもう薄ら寒きほどなり。当分当地に滞在する由をしたためて、東京の兄や友人らに郵書を送る。兄からは叱言が来るかも知れねど是非なし。 二十一、二十二の二日間の....
良夜」より 著者:饗庭篁村
懐しき父母の許より手紙届きたり。それは西風|槭樹を揺がすの候にして、予はまずその郵書を手にするより父の手にて記されたる我が姓名の上に涙を落したり。書中には無事を....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
ので、わたしたちは急いで師団司令部へうけ取りにゆくと、岡本宛の分として五、六通の郵書とひと束の新聞紙とを渡された。新聞は二十日分ほどの嵩があったので、わたしは小....
亡びゆく花」より 著者:岡本綺堂
運命もどうなるかと、立ちどまって暫らく眺めていた。 家へ帰ると、ある雑誌社から郵書が来ていて、なにか随筆様のものを書けという。そこで、直ぐにこんなことを書いたのである。....