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郵税
「郵税〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
郵税の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
の手紙を手に入れた。一つは本年二月中旬、もう一つは三月上旬、――警察署長の許へ、
郵税|先払《さきばら》いで送られたものである。それをここへ掲げる理由は、手紙自身....
「硝子戸の中」より 著者:夏目漱石
その代り裏に自分の姓名も書かずに投函《とうかん》していた。私はそれがために、倍の
郵税を二度ほど払わせられた。最後に私は配達夫に彼の氏名と住所とを教えて、封のまま....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
眠った。それから日比谷で写真を撮って、主人、伯父、郷里の兄、北海道の母に届く可く
郵税一切払って置いた。日比谷から角谷は浅草に往った。浅草公園の銘酒屋に遊んで、田....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
たん張りか何かで空っぽでも好い加減重いのだ。これで本を送った日には半分以上は箱の
郵税になってしまう。送り出すと言っても、私は自分の船へ積んで身体と一緒に行くんだ....
「年賀状」より 著者:寺田寅彦
違のある点は国民何千万人が総計延べ時間何億時間を消費し、そうして政府に何千万円の
郵税を献納するか、しないかである。」 こんな好い加減の目の子勘定を並べてありふ....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
のでテナルディエの所からは始終手紙をよこした。彼女はその中の文句に脅え、またその
郵税に懐《ふところ》をいためた。ある日の手紙によると、小さなコゼットはこの冬の寒....
「白銅貨の効用」より 著者:海野十三
挟みのようなものをつけ、これに封書をくわえさせる。どっちが上るか下るかによって、
郵税として三銭切手を貼るべきか、もう一枚殖やして六銭だけ貼るべきかがわかるという....
「ハイカラ考」より 著者:木村荘八
は「明治三十四年十月四日」である。 滑稽なる日本 全一冊 彩色表紙 定価
郵税共金二十銭 著者は「滑稽」の二字、我社会の総べてを形容し得可しとなし、而して....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
ること、毎日午時二時間は昼食休みと称してすべて閉店すること、外国へ発送する葉書の
郵税最も低きこと等なり。葉書の
郵税はチリの六銭にして、わが二銭五厘に相当す。なお....
「透明人間」より 著者:ウェルズハーバート・ジョージ
事を博士がしていたときである。一|通の手紙が舞いこんできた。切手を貼らないので、
郵税二ペンスの不足となっている。透明人間からのものだ。消印はヒントンディーン局。....