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郷試
「郷試〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
郷試の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「竹青」より 著者:太宰治
なければならぬ」と決意して、まず女房を一つ殴って家を飛び出し、満々たる自信を以て
郷試に応じたが、如何にせん永い貧乏暮しのために腹中に力無く、しどろもどろの答案し....
「陸判」より 著者:田中貢太郎
君は福が薄いから、大いに名を顕すことはできないが、郷科にはとおるよ」 郷科とは
郷試で、各省で行う試験であった。そこで朱は問うた。 「それはいつあるだろう」 ....
「蓮香」より 著者:田中貢太郎
のようにして愛し、清明の節には必ずそれを抱いて蓮香の墓へ往った。 後十年、桑は
郷試に及第して挙人となったので、家も漸く裕になった。狐児は頗る慧であったが、どう....
「阿宝」より 著者:田中貢太郎
って、力めて変った題を出した。その題は皆孫の作った文章に符合していた。そこで孫は
郷試に選ばれ、翌年は進士に挙げられて翰林を授けられた。天子は孫の不思議を聞いて召....
「阿霞」より 著者:田中貢太郎
はひどく醜くて、それで気が強かった。景とその女との間に一人の子供が生れたが、後に
郷試と礼部の試に及第した。 鄭は官が吏部郎までいったが、間もなく没くなった。阿....
「封三娘」より 著者:田中貢太郎
なさい。」 といいおわっていってしまった。夫婦は驚歎した。 翌年になって孟は
郷試と会試に及第して、翰林学士となったので、名刺を出して范祭酒に面会を申しこんだ....