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郷関
「郷関〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
郷関の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「竹青」より 著者:太宰治
がり、更に北方には漢水|蜿蜒と天際に流れ、東洋のヴェニス一|眸の中に収り、「わが
郷関何れの処ぞ是なる、煙波江上、人をして愁えしむ」と魚容は、うっとり呟いた時、竹....
「平凡」より 著者:二葉亭四迷
いる所へ下女が呼びに来て、愈《いよいよ》閉口したが、仕方がない。どうせ志を立てて
郷関を出た男児だ、人間到る処で極《きま》りの悪い想いする、と腹を据えて奥へ行って....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
原を探し分けて、ほとんど道なき方へ進んで行きました。 この二人というのは、生国
郷関のほどはわからないが、来ることは今晩、確かに西の方から来て、寝物語の里で一夜....
「妾の半生涯」より 著者:福田英子
アア妾《しょう》はただ自分の都合によりて、先祖代々師と仰がれし旧家をば一朝その
郷関より立ち退《の》かしめ住《すみ》も慣れざる東の空にさまよわしめたるなり。その....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
において誓願を立てたがこの国境までにはまずどうにか無事に着いたかと思うと、かつて
郷関を辞する時分には今より三ヵ年の後にはチベットの国境にはいることが出来るであろ....
「西航日録」より 著者:井上円了
感のままをつづる。 プレゲルの水にうつれる月までも純理批判のかげかとぞ思ふ 不出
郷関八十春、江湖遠処養天真、先生学徳共無比、我称泰西第一人。 (郷里の村を離れず....
「三国志」より 著者:吉川英治
に、檄を宛城諸道へ配布した。 日頃、彼の名をしたい、彼の風を望む者少なくない。
郷関はたちまち軍馬でうずまる。しかも仲達は、その兵員が予定数に達することなどを悠....