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「郷隆〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

郷隆の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
西郷隆」より 著者:芥川竜之介
《まっと》うしようと思う。もっとも後《のち》になって聞けば、これは「本間さんの西郷隆盛《さいごうたかもり》」と云って、友人間には有名な話の一つだそうである。して....
爬虫館事件」より 著者:海野十三
園の裏門を潜ったのだった。 西郷という副園長は、すぐ帆村に会ってくれた。あの西郷隆盛の銅像ほど肥えている人ではなかったが、随分と身体の大きい人だった。 「園長....
自叙伝」より 著者:大杉栄
てしまったあとで、みんなの答えたそれぞれの人についての批評をした。 「なるほど西郷隆盛は近代の偉人だ。あるいは、日本の近代では一番の偉人であるかも知れない。が、....
田原坂合戦」より 著者:菊池寛
り、徴兵制度の根本が確立したのである。 自分は、昭和五年に鹿児島へ行ったが、西郷隆盛以下薩軍の諸将の墓地が、壮大であるのに引きかえ、西南戦争当時の官軍の戦死者....
鳥羽伏見の戦」より 著者:菊池寛
の論争激越を極め、一時休憩となったが、その時薩藩の岩下佐次衛門は、退席していた西郷隆盛に計ったところ、隆盛泰然として「口先では、果しがない。唯一|匕首あるのみだ....
四条畷の戦」より 著者:菊池寛
だから誇張されれば、いくらでも悪人になり得る。直木三十五は「尊氏は成功した西郷隆盛である」と評して居るが、人物としては相当なものである。中島商相位に賞められ....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
の行なわれた後に当たる。場合によっては武力に訴えても朝鮮問題を解決しようとする西郷隆盛ら、欧米の大に屈して朝鮮の小を討とうとするのは何事ぞとする岩倉大使および大....
ある男の堕落」より 著者:伊藤野枝
思いやって、Gはある時、肩のこらぬ面白そうなものを、というので、講談に近い、「西郷隆盛」か何かを差し入れたことがありました。彼はそれを喜んで読むかと思いの外、彼....
探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
、これらの話はそういう場所で起こったものであると思って貰いたい。その年の八月、西郷隆盛がいよいよ日向の国に追い籠められたという噂が伝えられた頃である。わたしの家....
心霊殺人事件」より 著者:坂口安吾
くて愛くるしい娘なのである。ミス何々の三等ぐらいだったようだ。一寸法師の辰男は西郷隆盛がシカメッツラしているような大きな顔で、首から足までは顔の倍ぐらいしかない....
一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
品は、一種異なる愛着をもって年々変りなく迎えられている次第である。 ある日、西郷隆盛然たる一壮夫が私を訪ねて来た。大正十五年春のことである。 『私は北海道のト....
開運の鼓」より 著者:国枝史郎
達は隊を組んで安房、下総、会津等へ日に夜に脱走を企てる。征討大総督|有栖川宮は西郷隆盛を参謀として東山北陸東海の、三道に分れて押し寄せて来る。二百数十年泰平を誇....
大捕物仙人壺」より 著者:国枝史郎
能、正親町實愛、徳大寺實則、岩倉具視、徳川慶勝、松平慶永、島津義久、山内容堂、西郷隆盛、大久保利通、後藤象二郎、福岡孝悌、これらの人々が参会した。十二月八日のこ....
夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
ろうか、臆病な鶴見はついに見ずにしまった。そのころのことである。島原の新富座で西郷隆盛の新作の芝居が打たれた。あれは多分|黙阿弥の脚色に成ったものであったろう。....
」より 著者:岡本綺堂
が、これらの話はそういう場所で起ったものであると思って貰いたい。その年の八月、西郷隆盛がいよいよ日向の国に追い籠められたという噂が伝えられた頃である。わたしの家....