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都
「都〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
都の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浅草公園」より 著者:芥川竜之介
いなかもの》らしい父親ではない。綺麗《きれい》に口髭《くちひげ》の手入れをした、
都会人らしい紳士である。少年の顔に往来する失望や当惑に満ちた表情。紳士は少年を残....
「犬と笛」より 著者:芥川竜之介
笠置山《かさぎやま》の頂から、飛鳥《あすか》の大臣様《おおおみさま》の御出になる
都の方へまっすぐに、空を飛んでまいりました。その途中で二人の御姫様は、どう御思い....
「一夕話」より 著者:芥川竜之介
うにいい放った。彼の顔は見渡した所、一座の誰よりも日に焼けている。目鼻立ちも甚だ
都会じみていない。その上|五分刈《ごぶが》りに刈りこんだ頭は、ほとんど岩石のよう....
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
|黴《か》びてしまった事、抱《かか》えの車夫が破傷風《はしょうふう》になった事、
都座《みやこざ》の西洋手品を見に行った事、蔵前《くらまえ》に火事があった事――一....
「奇遇」より 著者:芥川竜之介
まないのです。それから支那人が書いた本では、大清一統志《たいしんいっとうし》、燕
都遊覧志《えんとゆうらんし》、長安客話《ちょうあんかくわ》、帝京《ていきょう》―....
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
その言葉も聞えないように、鉄瓶のぬるんだのを気にしていた。
「そいつはなおさら好
都合だ。――どうです? お蓮さん。その内に一つなりを変えて、御酌を願おうじゃあり....
「お時儀」より 著者:芥川竜之介
かく》の刺戟から聯想《れんそう》を生ずる結果らしい。そのまた嗅覚の刺戟なるものも
都会に住んでいる悲しさには悪臭と呼ばれる匂《におい》ばかりである。たとえば汽車の....
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
顔をあげたが、すぐまた眼を紙へ落して、せっせとあとを書き始める。これは恐らく、京
都の妻女へ送る消息でも、認《したた》めていたものであろう。――内蔵助も、眦《まな....
「大川の水」より 著者:芥川竜之介
ごとに、自分は、あの僧院の鐘の音と、鵠《くぐい》の声とに暮れて行くイタリアの水の
都――バルコンにさく薔薇《ばら》も百合《ゆり》も、水底《みなそこ》に沈んだような....
「或恋愛小説」より 著者:芥川竜之介
は出て来るのです。……ざっと筋を話して見ましょうか?
主筆 そうして頂ければ好
都合《こうつごう》です。
保吉 女主人公《じょしゅじんこう》は若い奥さんなので....
「海のほとり」より 著者:芥川竜之介
を感じていた。のみならず「君は『ジンゲジ』にしろよ。僕はあいつにするから」などと
都合《つごう》の好《い》いことを主張していた。
「そこを彼女のためにはいって来い....
「初雪」より 著者:秋田滋
んどは良人が笑いだして、こう云った。 「馬鹿なことを云っちゃアいけないよ。住めば
都さ。見ていてごらん、お前にもここが好くって好くって、仕様がなくなっちまうから―....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
デビーが一八〇一年に始めてロンドンに出て来たときは、田舎生れの蛮カラだったが、
都会の風に吹かれて来ると、大のハイカラになりすまし、時代の崇拝者となり、美人の評....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
ぶら散歩しながら、娘を口説くのだった。この時刻は恋人が雄弁をふるうのにいちばん好
都合なのである。 どうすれば女を口説きおとすことができるか、わたしは知らない。....
「親ごころ」より 著者:秋田滋
を探しあてただとよ」 そう聞くと、二人はすぐさま巴里を指して歩きだした。 大
都会に一歩あしを踏み入れると、彼等はその広いことと、往来の人の多いことに、しばし....