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「都名〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

都名の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
幸運の黒子」より 著者:海野十三
説明を要するが、この半平は元来、貞操堅固の男だったのを友人達が引っ張り出して、東都名物の私娼窟《ししょうくつ》玉《たま》の井《い》へ連れていったのだった。これは....
午市」より 著者:宮本百合子
母が住んでいた。そこへ泊りがけに遊びに行っては、所在なさに繰返し繰返し眺めた「東都名所図絵」という、雲母《きらら》のにおいのする大判の絵草紙の中で、彼女は初めて....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
方はふさがりて、一方に口ある故に、斯様には名《なづ》け侍《はべ》り」(浮世物語)都名所図絵《みやこめいしょずえ》には、 「また寛永十八年に今の朱雀野へ移さる、....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
、実際あの女は、仏を迷わした女なんだが、いいか、まあ、さしさわりのないその辺の京都名代の大寺の住職に毒水禅師というのがあったと思い給え、これは近代の名宗匠《めい....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
た旅の人というのは、自分から名乗るところによると、正銘の江戸の本場者で、しかも三都名優の舞台らしい舞台を若い時から見飽きているような口吻《くちぶり》でもある。そ....
植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
津村ノ南ノ後ロニアリ片葉ノ芦《アシ》ニシテ常ノ芦ニカハレリ」と記してある。 『神都名勝誌《しんとめいしょうし》』巻之五には「浜荻《はまをぎ》 天狗石の南壱町許、....
江戸芸術論」より 著者:永井荷風
重の山水中江戸の風景を描きしものを挙《あ》ぐるに、名所江戸百景、江戸近郊八景、東都名所、江都勝景《こうとしょうけい》、江戸高名会亭尽《えどこうめいかいていづくし....
日和下駄」より 著者:永井荷風
》の車が片寄せてある。この柳は恐らく明治になってから植えたものであろう。広重が東都名勝の錦絵の中《うち》外桜田の景を看《み》ても堀端の往来際《おうらいぎわ》には....
憑き物系統に関する民族的研究」より 著者:喜田貞吉
後に例の護法実を置いて、一種の恐ろしい修法をする行事が今も行われているのである。都名所図会に、「扨又夜に入って、里の俗を一人本堂の中に座せしめ、院衆法力を以て祈....
夕立」より 著者:永井荷風
白魚《しらうお》、都鳥、火事、喧嘩、さては富士|筑波《つくば》の眺めとともに夕立もまた東都名物の一《ひと》つなり。 浮世絵に夕立を描けるもの甚《はなはだ》多し。いずれ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
りする。こんな物騒さは又太郎も、道中耳に飽いたほどだが、洛中ですら群盗の出没は、都名物の一つと聞かされたには、唖然とした記憶がある。 「……旅人でおざる。お通り....