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「都城〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

都城の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
運命」より 著者:幸田露伴
の利、一家の有たらずして、将帥外に傲り、奸邪間に私すれば、一朝事有るに際しては、都城守る能わず、宗廟祀られざるに至るべし。若し夫れ衆く諸侯を建て、分ちて子弟を王....
小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
過ぎし車の音かすかになりて消えたるあとは、寂けさひとしお増さり、ただはるかに響く都城のどよみの、この寂寞に和して、かの現とこの夢と相共に人生の哀歌を奏するのみ。....
弟子」より 著者:中島敦
の》いた。 作曲家でもあり作詞家でもあった孔子は、次第に遠離《とおざか》り行く都城を顧《かえり》みながら、歌う。 かの美婦の口には君子ももって出走すべし。か....
十二支考」より 著者:南方熊楠
※を付けて一月間|騎《の》り行《ある》くと、驢疲れて進む能わず。因って徒歩して一都城に到り、僧となる。跡に残った驢は※生《ふたご》の男児を生み、その子孫皆|※《....
死者の書」より 著者:折口信夫
った。其で凡、都遷しのなかった形になったので、後から後から地割りが出来て、相応な都城の姿は備えて行った。其数朝の間に、旧族の屋敷は、段々、家構えが整うて来た。 ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
三年根津左衛門が霊を合せ祭りて、根津の文字に改められしものなるべしと。またいわく都城必ず四神を祀り以て四方を鎮す、子はすなわち北方玄武神、世俗これを子聖《ねひじ....
処女の木とアブ・サルガ」より 著者:野上豊一郎
の名義を貰い出し、前三七年(三十七歳)にはエルサレムを手に入れ、以後三十四年間、都城を改修して其処に住んでいた。勢力絶倫で奸智に長《た》け、天下の形勢の推移にも....
文化史上より見たる日本の数学」より 著者:三上義夫
叉とその交叉点からの上下もしくは東西によりて地点を決定する方法を用いたのは、元来都城そのものの構成が支那のものを模したのであるから、あるいは支那で行われた命名法....
妖怪学」より 著者:井上円了
心相対の雲路の上にはるかに三十三天をしのぎ、須弥山上なお幾万|由旬の高き所に一大都城を開き、理想その帝王となり、物心の二大臣をこの世界にくだし、千万無量の諸象を....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
ルター宗に比すれば、その主義といい宗制といい、一層厳なるものなり。 スペインの都城マドリードは、その地位いたって高く、欧米首府中最も天に近きものなり。ゆえに、....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
に入らず。寒暖は八十度以上なり。周囲に樹木の鬱蒼を見るは、いささか趣を添う。 保都城北路、樹満昼陰陰、港上清風足、我来此洗襟。 (保都市の北の道は、樹木がうっそ....
手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
西側の国々に在りました。これに引きかえ裏九州には、中津、大分、臼杵、延岡、宮崎、都城の如き町々はありますが、表九州の都には比ぶべくもありませんでした。 私はこ....
野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
は即ち葬式のことで、墓地の近くにこの花が多いことから出た名だといっている。日向も都城の辺ではジゴクバナ、壱岐の島ではゴショウバナ、後生というのも墓地のことをいう....