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都塵
「都塵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
都塵の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「二十世紀旗手」より 著者:太宰治
来たまえ。そのうち、何か、うめ合せしよう、ね。
やっぱり怒れず、そのまま炎天の
都塵、三度も、四度も、めまいして、自動車にひかれたく思って、どんどん道路横断、三....
「煩悩秘文書」より 著者:林不忘
して、山の宿屋めしにもあきてきたが。 元来法外は、じぶんもいささか旅にでも出て
都塵《とじん》を洗いたい気持ちもあったし、それよりも、気らくな旅の起《お》き臥《....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
たからとて、そんなに驚くがものはない時節柄ではありますけれど、何をいうにもここは
都塵を離れたる天地の、飛騨の高山の真中のことですから、その上下を震駭させて、凄惨....
「白塔の歌」より 著者:豊島与志雄
時彼女は、何の髪飾りもなく服も質素でありまして、遙かな白塔に見入ってるその姿は、
都塵を離れた清楚さを帯びて、歌曲にふさわしいものでありました。 全体に、秋の爽....
「小伜の釣り」より 著者:佐藤垢石
小田急沿岸の野川のはや釣りへも、水郷地方の鮒釣りへも連れて行ってやった。小伜が、
都塵を離れ、広濶たる水上に清い大気を吸って、のびのびと自然に溶け込んでいる姿を見....