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「都守〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

都守の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
流行暗殺節」より 著者:佐々木味津三
の灯が、五六人ずつ塊った人影に守られ乍ら、岸のあちらこちらに浮きあがった。 京都守備隊の応援をえて、大々的に捜索を初めたらしいのである。 「危ない! 肩をかせ....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
された位置から身を起こしつつある。門閥と兵力とにすぐれた会津藩主松平|容保は、京都守護職の重大な任務を帯びて、新たにその任地へと向かいつつある。 時には、オラ....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
を悩まされるところから、御祈願のため洛外に鳳輦を進められたという。将軍は病気、京都守護職の松平容保も忌服とあって、名代の横山|常徳が当日の供奉警衛に当たった。景....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
て、同時に、外に向ってなんら怖るるところがない。たとえば、会津の藩の如きでも、京都守護職の大任を受けておりながら、藩士の一人が僅かに土佐藩の一士人を傷つけたとい....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
に働いて、阻止《そし》せしめたのだともいう。 第一、琵琶湖の水というものは、帝都守護の要害である。あれが浅くなった日には、帝都の保障に由々しき大事である――と....
話に聞いた近藤勇」より 著者:三田村鳶魚
こからいえば、近藤だっても悪くもいわれない。近藤は京都にまいりまして間もなく、京都守護職であった会津侯と結託して、芹沢鴨《せりざわかも》・土方歳三《ひじかたとし....
赤坂城の謀略」より 著者:国枝史郎
、両六波羅探題北條時益、同じく北條仲時によって、わざわざ関東から呼びよせられ、京都守護をまかせられた、武功名誉の公綱であった。隅田、高橋の両武将が、もろくも正成....
新撰組」より 著者:服部之総
彼方《かなた》の事実のなかに横たわっている。 二 肥後守|容保《かたもり》 京都守護職松平容保は純情一徹の青年政治家である。公武合体=尊王攘夷のたてまえに――....
大力物語」より 著者:菊池寛
なったので、水を吹っかけなどして、やっと蘇生させた。 その頃、東国から大番(京都守衛の役)のために上京する武士達が、日高い頃に、かいづに泊った。そして、乗って....
私本太平記」より 著者:吉川英治
北町奉行と南町奉行があったように。 が。その権力や地位の大は、江戸期の奉行や京都守護などの比ではない、――そして平家いらい、宿命の府六波羅は、百八十年後の今も....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
の発揮を強いられていた。飛車は、範頼といえる。義経は、一ノ谷以後約一年ぢかく、京都守護の予備にとどめられ、角将といった役割に措かれている。 頼朝は、飛車だけで....