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「都方〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

都方の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
国語音韻の変遷」より 著者:橋本進吉
は全く唇を動かさずして、これと類似した喉音hをもってこれに代えるようになった。京都方言では享保・宝暦頃には大体h音になっていたようであるが、元禄またはそれ以前に....
東海道五十三次」より 著者:岡本かの子
を持ってるんじゃないかな」 連歌師の中にはまた職掌《しょくしょう》を利用して京都方面から関東へのスパイや連絡係を勤めたものもあったというから幾分その方の用事も....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
の火は西陣までの町通りを焼き尽くして天明年度の大火よりも大変だといううわさが、京都方面から伝わって来たのもそのころだ。 この息苦しさの中で、年若な半蔵なぞが何....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
ず何か起こる。その出来事を待ち受けるような不安が、関東方にあったばかりでなく、京都方にあったと景蔵は書いている。この石清水行幸は帝としても京都の町を離れる最初の....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
に先立って、二門の大砲に、租税半減の旗を押し立て、旧暦の二月のはじめにはすでに京都方面から木曾街道を下って来た。 二 京坂地方では例の外国使臣ら....
天守物語」より 著者:泉鏡花
ってあった。二代以前の当城殿様、お鷹狩の馬上から――一人|町里には思いも寄らぬ、都方と見えて、世にも艶麗な女の、一行を颯と避けて、その宮へかくれたのを――とろん....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
この松茸の中に、松茸と全く同じ形の毒茸がまじっていたのである。 この松茸は京都方面へ出張した若い番頭の二助が買ってきたものだ。喜兵衛は食道楽で、地方出張の番....
山の秋」より 著者:高村光太郎
にはハツタケも出るが、東北にはマツタケのいいのが出ない。数も少いが、香りも味も京都方面のには敵わない。この辺でいちばん沢山出てうまいのはシメジ類である。キンタケ....
娘煙術師」より 著者:国枝史郎
将監武元に策して苛酷な辛辣な処置をとらせた。 幕府方にとっては力強い味方で、京都方にとっては恐ろしい敵――というのが北条美作なのであった。 どっちみち北条美....
新撰組」より 著者:服部之総
関東から上洛してきたとき、松平肥後守の手文庫のなかには、べつに藤本鉄石以下の「京都方浪士|人別《にんべつ》」というのが秘められていた。要は「浪士」の要求を聞き、....