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都民
「都民〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
都民の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「三十年後の東京」より 著者:海野十三
ないほどの暑くるしさだった。東京なんかでは、とても暑くて地上に出ていられなくて、
都民はほとんどみんな地下街に下りて、その一週間をくらしたほどだった。 ものすご....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
より侵入、なお後続部隊ありという東部軍管区情報は、今日の空襲が本格的であることを
都民に知らせた。「東部軍管区情報」を
都民が非常に期待するようになったのは、この日....
「三十年後の世界」より 著者:海野十三
ないほどの暑くるしさだった。東京なんかでは、とても暑くて地上に出ていられなくて、
都民はほとんどみな地下街《ちかがい》に下りて、その一週間をくらしたほどだった。 ....
「鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
《せい》なき鞄が宙を飛ぶのは怪談だよ。その怪談に怯《おび》やかされてわが五百万の
都民は枕を高うして睡《ねむ》れないと山積する投書だ。あれあの籠《かご》を見たまえ....
「政治と作家の現実」より 著者:宮本百合子
、鞭を見た奴隷のように理解力を失い愚鈍に陥ってしまう。その同じ人々が、三十五倍の
都民税をはらう義務は遂行し、所得を実質的には1/3にしてしまう所得税をはらい、言....
「第一回日本アンデパンダン展批評」より 著者:宮本百合子
気がします。カタログに記録をつけなかったので、はっきり画題までは言えませんが、「
都民」という絵には光線がバラバラで画面のまとまりが悪かったけれど、生活的なおもし....
「婦人大会にお集りの皆様へ」より 著者:宮本百合子
え感じます。 この事実は、昨今新聞に発表されて、わたしたちをびっくりさせている
都民税一つを例にとってもわかります。
都民税というものは二三年前は一円から五六円ど....
「正義の花の環」より 著者:宮本百合子
るのだろう。正業にしたがっているものは、税、税の苦しみで、片山首相が「間借り」で
都民税一二〇円ですましていられたことを羨んだ。 こういう状態であってみれば、今....
「権力の悲劇」より 著者:宮本百合子
こる原因も減ることは明白である。 失業の不安で波だつ空気の中に響いている声は、
都民税二・七倍増し(失業者の家族でも
都民であることに変りはありません)。外米の輸....
「四次元漂流」より 著者:海野十三
ゃないか。幽霊が今どきこの世の中を大手をふって歩きまわるなんてことを本気になって
都民が信ずるようになっては困るからなあ」 「それはそうですな。そういえば幽霊の存....
「再武装するのはなにか」より 著者:宮本百合子
で西ヨーロッパとアメリカが巡遊できようとも思えない。片山哲が首相であった時、一般
都民が高い
都民税に苦しんだ頃、同氏の税額が公表されたことがあった。それは東京
都民....
「指紋」より 著者:宮本百合子
は、風邪ひきで床についているひとのわきで、東京新聞をひろげた。そして、そこに「全
都民の指紋を登録」と三段ヌキ、トップに報道されている記事を見出した。福島のその村....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ちに泊るところもなくて、どうしてやれるでしょう。もし国が行くなら(経済上の理由、
都民税が大したもので、従って公債その他瞠目的です)わたしは蔵前の六畳、四半へだっ....
「演劇への入口」より 著者:岸田国士
市の経営する非営利的劇場の設立は、今や、時代の趨勢である。東京都が数年前から、「
都民劇場」の名で、会員制度の観劇グループを作り、目ぼしい公演を選んで入場料の一部....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
この毒麦には吾不関焉《われかんせずえん》たるを得ない不安心が存する。 以前我が
都民が配給の小麦粉を食って中毒したという風聞が頻々として耳朶《じだ》を打ったこと....