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鄙吝
「鄙吝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鄙吝の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
ないか。――手紙はこういう文句ではじまって、先輩として後輩を食客に置かないのは、
鄙吝《ひりん》のなすところだという攻撃で、わずかに局を結んでいる。馬琴は腹が立っ....
「明暗」より 著者:夏目漱石
面を保つために武装していた津田の心が吾知《われし》らず弛《ゆる》んだ。自分の父が
鄙吝《ひりん》らしく彼女の眼に映りはしまいかという掛念《けねん》、あるいは自分の....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
不浄観について、我等は学ぶ所なくてはならぬ。
生命は共通である。潔癖は吾儘者の
鄙吝な高慢である。
美的百姓
彼は美的百姓である。彼の百姓は趣....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
、添って見てげにと思い当たりぬ。鷹揚にして男らしく、さっぱりとして情け深く寸分|
鄙吝しい所なき、本当に若いおとうさまのそばにいるような、そういえば肩を揺すってド....
「天草四郎の妖術」より 著者:国枝史郎
と空に向かって閃めき上り皆雲の中へ這入って了いました。 「何だ、これっぱかりか、
鄙吝れた奴等だ。が今日の飯代にはなる。ワッハッハッハッ」 と笑う声がしたが夫れ....
「中津留別の書」より 著者:福沢諭吉
、自から労して自から食《くら》い、人の自由を妨げずして我が自由を達し、脩徳開智、
鄙吝《ひりん》の心を却掃《きゃくそう》し、家内安全、天下富強の趣意を了解せらるべ....