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「配り物〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

配り物の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
の扇子をよくみろい。栄五郎め、内職にこんなものをかいたはずあねえんだ。お中元用の配り物に新花屋のこの女から頼まれて、ちっとばかり鼻毛をのばしながら、せっせとかい....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
師職の店へぶらりと来て、店に仕事をしている弥三郎を表へ呼び出した。娘の三十五日の配り物や何かについて少し相談したいことがあるから、今夜ちょいと家へ来てくれと云う....
縮図」より 著者:徳田秋声
のらしかった。 ある時、それはちょうどお盆少し前のことで、置き家では出先へのお配り物などで、忙しい最中に銀子の主人は扁桃腺で倒れ、二階に寝ていたが、かつては十....
」より 著者:徳田秋声
えなかった。 「それに、お宮詣りに行かないとしても、祝ってもらったところへだけは配り物をしなければなりませんからね。先の煙草屋などでは、毎日それを聞いてるんです....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
は大人気《おとなげ》ないと思ってそのままにし、近所へは甘酒だの餅だのをたくさんに配り物をしましたから、さすがは大尽だといって、住宅を買いつぶされた人たちも、あま....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
るには、無料配達ということは結局出来ない事になる。 次に私の所では、中元歳暮の配り物を廃して居る。これはどうも商人がそういう事をするのは間違っていやしないかと....
藪の鶯」より 著者:三宅花圃
さい。 葦「アア。姉さんもう来月はおとっさまの三年になるねえ。りっぱにしたいねえ配り物でもして。 秀「だって御生前《ごしょうぜん》の御知己でお配り物でもするよう....
ある恋の話」より 著者:菊池寛
ためでしょう。無言で黙礼しながら、その袱紗包を貰いました。何か染之助の紋の入った配り物だろう位に、思っていたものです。が、家へ帰って来て、開けますと、中から出た....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
。芝居道ばかりでなく、一部の観客もまた悪いのだ。俳優の上り下り、その都度に相当の配り物や義理|捌きをしなければ、あいつは物を知らない奴だとか、吝な奴だとか言って....