配偶[語句情報] »
配偶
「配偶〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
配偶の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
つ交際をして、女盛りといい条、もういくらか下り坂であるのに引きかえて、どんな人の
配偶にしてみても恥ずかしくない才能と容貌《ようぼう》とを持った若々しい葉子のたよ....
「土曜夫人」より 著者:織田作之助
とを、きびしい世相に生きぬいて行く唯一の道だと考えていた。世の封建的な親達が娘の
配偶者の条件に、家柄、財産、学歴を考えるのとほとんど同じ自己保存の本能から、貴子....
「のんきな患者」より 著者:梶井基次郎
はだめなこと、やはり信心をしなければとうてい助かるものではないこと、そして自分も
配偶《つれあい》があったがとうとうその病気で死んでしまって、その後自分も同じよう....
「富士」より 著者:岡本かの子
上にあけ暮れ馴染む山は、はじめは養いの親であり、次には師であり、年頃になれば睦ぶ
配偶でもあった。老年には生みの子とも見做される情愛が繋がれた。死ぬときには山はそ....
「恩を返す話」より 著者:菊池寛
だ一心にそのことばかりを考えていたので、身後《しんご》の計をさえしていなかった。
配偶のきさ女との間には、一人の子供さえ無かった。が、恩返しのために、一命を捨てる....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
度なく暴るることは許さじ。 (注一) ここで海神ポセイドン(Poseidon)の
配偶アムフィトリートが地の縁辺を腕で抱えるとあるところから見ると、オヴィドは地が....
「極楽」より 著者:菊池寛
日六十六歳を一期として、卒中の気味で突然物故した。穏やかな安らかな往生であった。
配偶の先代宗兵衛に死別れてから、おかんは一日も早く、往生の本懐を遂ぐる日を待って....
「今昔ばなし抱合兵団」より 著者:海野十三
ラ族にならい穴居生活をつづけることになりました。もしもどこかで、洪君のためによき
配偶が見つかるならば、われわれ人類は、やがてネオピポスコラ族という新しい種族をつ....
「化銀杏」より 著者:泉鏡花
には大人びたり。 要なければここには省く。少年はお蓮といえりし渠の姉が、少き時
配偶を誤りたるため、放蕩にして軽薄なる、その夫判事なにがしのために虐遇され、精神....
「死者の書」より 著者:折口信夫
も。 その子の はらからの子の 処女子の 一人 一人だに、 わが
配偶に来よ。 ひさかたの 天二上 二上の陽面に、 生ひをゝり 繁み咲く 馬酔....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
ばれたらしいのでございます。実際又何れの時代をさがしても、この御二人ほどお似合の
配偶はめったにありそうにもございませぬ。申すもかしこけれど、お婿様は百|代に一人....
「中毒」より 著者:織田作之助
はなかった。いつか私は「朝、眼をさましてから、床の中でぐずついているような男は、
配偶者としては、だめである」 という意味の横光さんの言葉を読んで、どきんとした....
「明暗」より 著者:岡本かの子
の青年紳士は、目的あって、せっせと智子と交際し出した。そして誰が見ても、二人は好
配偶だった。殆ど同時に仲人を介して結婚を申し込んでいる智子の家と同じ地主仲間の北....
「今昔茶話」より 著者:国枝史郎
これが成功して、欧洲第一の名家、ハプスブルグ家の姫君は、コルシカ島の成上がり者の
配偶となったのである。 曠世の英雄ナポレオンも、マリアを皇后に迎え一子、羅馬王....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
漫然と天命を待つという、そんな態度を執りません。なお積極的に、信仰の力によって、
配偶者となるべき人と自分とが結婚すべきか否かを、真理的に観察するのであります。信....