配合[語句情報] » 配合

「配合〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

配合の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
東海道五十三次」より 著者:岡本かの子
すが、御承知の通り、こんなに自然の変化も都会や宿村の生活も、名所や旧蹟も、うまく配合されている道筋はあまり他にはないと思うのです。で、もしこれに手を加えて遺すべ....
吉原新話」より 著者:泉鏡花
で可い、と皆さんとも申合せていましたっけ。 いや、こうなると、やっぱり暗い方が配合が可うございます、身が入りますぜ、これから。」 と言う、幹事雑貨店主の冴え....
殺人の涯」より 著者:海野十三
い液体の中には、実は女房の屍体が溶けこんでいるのだ。或る三つの薬品を、或る割合に配合し、或る濃度に薄めて、或る温度に保って置くと、一番人間の身体が溶けやすくなる....
茶の本」より 著者:岡倉覚三
来わが建築術に非常な影響を及ぼしたので、今日、日本の普通の家屋の内部はその装飾の配合が極端に簡素なため、外国人にはほとんど没趣味なものに見える。 始めて独立し....
母子叙情」より 著者:岡本かの子
性慾も含まれているには違いないが、もっと両性の細胞の持つ電子のプラスとマイナスの配合の問題として考え度いと、あなたは仰有いましたね。今にして思えば、僕等は僕等の....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
」が、極風に逆らって翼を拡げているのだった。そういう、一見|史文模様めいた奇妙な配合が、この桃花木の寝台を飾ってる構図だったのである。そして、ようやく法水が、そ....
四次元漂流」より 著者:海野十三
したら雪子姉さんを救えるのでしょうか」 「ありがたいわ、道夫さん。ようやく薬品の配合比も計算したし、その薬品を集めることもできたの。あとはそれを使って、貴重な薬....
化銀杏」より 著者:泉鏡花
る鼻の下に、賤しげなる八字髭の上唇を蔽わんばかり、濃く茂れるを貯えたるが、面との配合を過れり。眼はいと小さく、眦垂れて、あるかなきかを怪むばかり、殊に眉毛の形乱....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
と申したら比類がありませぬ。そして何所に一|点の塵とてもなく、又道の両側に程よく配合った大小さまざまの植込も、実に何とも申上げかねるほど奇麗に出来て居り、とても....
茶の湯の手帳」より 著者:伊藤左千夫
当前である、茶の湯に用ゆる建築露路木石器具態度等総てそれ自身の総てが趣味である、配合調和変化等悉く趣味の活動である、趣味というものの解釈説明が出来ない様に茶の湯....
歌の円寂する時」より 著者:折口信夫
竹 早立てぬ。筑波嶺おろし 雁を吹くころ 「しおり」は、若干あるが、俳句うつしの配合と季題趣味とがあり剰って居る。殊に岡麓氏の伝えられた子規自負の「がん」と言う....
唇草」より 著者:岡本かの子
っくりしていて、幼くてしかも濡れ色に燃えている。それはやや頬の高い彼の青白い顔に配合して、病的に美しかった。彼の歯は結核性に皓く、硬いものをばりばり噛むのを好い....
」より 著者:犬田卯
毎年きまって化成を三叺ほど叩きこんだ。ところでその肥料だが――化成のみならず魚糟配合のようなものでも、今年は品不足で(日支事変のための原料不足に加えて製造能力の....
迷信解」より 著者:井上円了
づけ、その気の地にありて形をとりたるのを十二支とする。この十干、十二支を年月日に配合して、人の性質を鑑定し、かれは火の性である、これは水の性であるという。これを....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
見た橘の性格をはっきりと感覚していて、それを一ばん強調できる時刻とか、天候とかに配合して見せたからである。つまりは空気と光線との中でものを見た。これが絵画的な効....