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「配当〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

配当の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
想片」より 著者:有島武郎
ように見える。結局彼は人間の精神的要求が完全し満足される環境を、物質価値の内容、配当、および使用の更正によって準備しうると固く信じていた人であって、精神的生活は....
競馬」より 著者:織田作之助
た馬が見習騎手の鞭にペタペタ尻《しり》をしばかれながらゴールインして単複二百円の配当、馬主も騎手も諦めて単式はほかの馬に投票していたという話が伝えられるくらいの....
予報省告示」より 著者:海野十三
らの多くは、地底定住の努力半ばに於て、坑道内で死滅。 人暦八千百九十四年 支配当局の厳重なる取締と警戒にも拘らず、地球外に脱飛せる地球人類の総数は、この年に....
我が馬券哲学」より 著者:菊池寛
如し、容易に悟りがたし、ただ大損をせざるを以て、念とすべし。 一、なるべく大なる配当を獲んとする穴買主義と、配当はともかく勝馬を当んとする本命主義と。 一、堅き....
前哨」より 著者:黒島伝治
一文も負けずに、むしり取りくさるんだ。」 「うむ、ふんとだ!」 「満鉄がどれだけ配当をしたって、株を持たん俺れらにゃ、一文も呉れやしねえからな。」 特務曹長に....
断層顔」より 著者:海野十三
いたくてね」 帆村は、ぶっきら棒にいった。 「何だ、仕事かい。まさか新しい利益配当の提訴事件じゃないんだろうね。もう隊には、儲けはちっとも残っていないんだから....
共軛回転弾」より 著者:海野十三
ょうし、うまいものも喰べられる。そればかりじゃない、われわれも儲けの一部を貴女に配当します。もちろんこれは断じて闇取引じゃない、正当なる利得ですし、それにねえ鉛....
落ちてゆく世界」より 著者:久坂葉子
をなくして、今は中学へ通っている一人の息子の春彦と二人、編物の内職とわずかな株の配当でくらしております。 「唯今、おばさま」 「おかえんなさい。そうそう郵便が来....
光は影を」より 著者:岸田国士
る。会社の俸給を棒にふつて、わしは、来月からどうしようかと思つとるんだ」 「株の配当で、十分やつていけるでしよう」 「バカ! そんな量見だから、うかうかお前まで....
自伝」より 著者:黒島伝治
って働いた。ヤマカン会社で、地方のなにも知らん慾ばりの爺さんどもを、一カ年五割の配当をすると釣って金を出させ、そいつをかき集めて、使いこんで行くというやり方だっ....
書記官」より 著者:川上眉山
とは馬鹿馬鹿しい安価だ。棄値に売っても五十万の折紙、毎年の採掘高は幾十万円、利益配当の多いことはまず炭山にはほとんどまれで、その炭質の良いことは遠く三池の石炭に....
妖怪学」より 著者:井上円了
えるは、これけだし、四方より入りくる悪魔を防ぐの意なり。 古来、人に陰陽五行を配当して、その性質、気合を予定する法あり。例えば、男女相性のことにつき、男火性、....
迷信解」より 著者:井上円了
の理に考え、人の生年月を繰りて吉凶を鑑定する規則である。しかるに、この星を方位に配当して吉凶を判ずることがある。例えば、「一白の人の星は北方をつかさどり、三碧の....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
領地(寺院にて従来所有せる土地をいう) (三)座料(寺院にてその堂内の席を檀家に配当して、毎月もしくは毎年一定の席費を徴集し、あるいは毎説教会に一定の座料を参詣....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
して、貧民の救助を受くるもの六千人ありという。もし、これをサンチアゴ人口四十万に配当するときは、一人につき五ペソ(わが二円)ずつの割合となり、人口十人につき一人....