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配膳室
「配膳室〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
配膳室の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「二つの家を繋ぐ回想」より 著者:宮本百合子
かったのだろうか。 玄関の敷居を跨いだ時から心に湧いた素直さで、自分は何気なく
配膳室と台所との境の硝子戸を押しあけた。 「今日は!」 「まあ、お嬢様!」 ま....
「盗難」より 著者:宮本百合子
三時頃に一度お乳を遣った丈だったので、空おっぱいをあずけたまま、先ぐお乳を作りに
配膳室へ出て行った。 寝間着のお引きずりのまま、二人が腫れぼったい目にもう強過....
「書斎を中心にした家」より 著者:宮本百合子
かなカップボールド、サービング・チェスト。 台所との間には、どんなに小さくても
配膳室があった方がよろしいでしょう。給仕をするのに、一々、大きな扉の開閉をせず、....
「午後」より 著者:宮本百合子
居ないので外へ出るわけにもならず、静かなのを幸、何か書いたり、読んだりして居る。
配膳室の箱の中に、今朝中にもって来た「おかちん」がまっ白い体をよこたえて居る。 ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
きょうの用事を思い出しついでに一つふろ敷包みをこしらえてそのまま林町へ来ました。
配膳室のドアをわざとコトコト叩いたら、内の連中は時間が時間だし何が来たのかと一ど....