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酒保
「酒保〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
酒保の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「将軍」より 著者:芥川竜之介
んな事を云っては×××すまない。」
「べらぼうめ! すむもすまねえもあるものか!
酒保《しゅほ》の酒を一合買うのでも、敬礼だけでは売りはしめえ。」
田口一等卒は....
「渦巻ける烏の群」より 著者:黒島伝治
合いだ。生命がどうなるか。誰れが知るもんか! 誰れが知るもんか! 六 松木は、
酒保から、餡《あん》パン、砂糖、パインアップル、煙草などを買って来た。 晩にお....
「一兵卒」より 著者:田山花袋
ておれ。ここからまっすぐに三、四町行くと一棟の洋館がある。その洋館の入り口には、
酒保が今朝から店を開いているからすぐわかる。その奥に入って、寝ておれとのことだ。....
「反戦文学論」より 著者:黒島伝治
あとを追うて行く。重い脚を引きずって、銃や背嚢を持って終日歩き、ついに、兵站部の
酒保の二階――たしかそうだったと思っている――で脚気衝心で死ぬ。そういうことが書....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
困ったてこぼして居ましたっけ。何しろ麦飯の七八|杯もひっかけて居ったンだからね。
酒保に飛んで行き/\したって話してました。今じゃ大きに楽になったってますよ。最早....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
札を張りたるは、仮兵舎にも置きあまりたる兵士の流れ込みたるなり。その間には「○○
酒保事務所」「○○組人夫事務取扱所」など看板新しく人影の忙しく出入りするあれば、....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
さの紙を持って来て、それをテーブルの上の壁にはりつけて行った。 活版刷りだ。「
酒保売品品目および価格」と大きな活字で刷って、その下に「消耗品」と「食品」との二....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ひとりです。 ここは、薩摩屋敷の豪傑がよく出入りするところ。料理屋にして、また
酒保を兼ねているところ。百人以上も会合ができるようになっている、その座敷のまんな....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
宜《むべ》なるかな、一八一五年六月十八日の騒乱の時に当たってテナルディエは、あの
酒保兼盗人の仲間にはいっていた。それら一群の者どもは前に述べたとおり、戦場をうろ....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
されたため呆然《ぼうぜん》としたらしかった。時としては、シャールマーニュの庭で、
酒保の窓下に幾時間も立ちつくして、韮《にら》六十二サンチームというので始まり葉巻....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
れど、その何ゆえなるやを解する能《あた》わず。
五、マドロンネットにおいては、
酒保の窓に二本の鉄棒あるのみ。これ
酒保をして、囚徒に手を触るるを得せしむるものな....
「死刑囚最後の日」より 著者:豊島与志雄
の馬車が後に続いて、そのなかには、釜や銅の鉢や予備の鎖などがごたごた揺れていた。
酒保にぐずついてた数人の監視は、列に加わるために駈け出していった。群集は四散した....
「氷河」より 著者:黒島伝治
! 日本の男子じゃないか! 死んどる者じゃってあるんだぞ。」 右を見ると、よく
酒保の酒をおごって呉れた上等兵が毛布の下に脚を立て、歯を喰いしばりじっと天井を見....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
とであると思う。それゆえ私は大きくとも小さくとも御用商になることが嫌いだ。兵営の
酒保に堅パンを納入したパン店が、時々当番の下士の小遣いを調達させられたことも耳に....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
全軍に新規に契約をいたさせました。
槍兵どもは新しい血が循るような気になって、
酒保や女子どもまで福々でございます。
帝
お前方、楽に胸を開けて息をして....