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酒場
「酒場〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
酒場の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「路上」より 著者:芥川竜之介
僕はボヘミヤンだ。君のようなエピキュリアンじゃない。到る処の珈琲店《カッフェ》、
酒場《バア》、ないしは下《くだ》って縄暖簾《なわのれん》の類《たぐい》まで、こと....
「三つの宝」より 著者:芥川竜之介
盗人は嘲笑いながら、王子とは反対の路へ行ってしまう。 「黄金の角笛」と云う宿屋の
酒場。
酒場の隅には王子がパンを噛じっている。王子のほかにも客が七八人、――これは....
「海底都市」より 著者:海野十三
るとボーイさんが広間まで迎えに来る。まず、そういう構造の料理店が普通で、その外に
酒場がついているところもあった。 ところが、このヒマワリ軒と来たら、だいぶん勝....
「暗号音盤事件」より 著者:海野十三
会の席にいたよ。――さあ、夕方まで、まだちょっと時間があるから、おれはエミリーの
酒場に敬意を表してくる。そうだ、それからプリ銃砲店に寄って、倉庫探しの結果を聞い....
「火葬国風景」より 著者:海野十三
。なんだか脳貧血に襲われそうな不安な気持になった。そこで彼は、通りかかった一軒の
酒場の扉をグンと押して、中へ飛びこんだ。 「ブランデーを……。早くブランデーを…....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
のであるから、人間の心もあらくなっている。だから彼等をなぐさめるために、食堂とか
酒場とか映画館その他の見世物までもあり、人気のわるいことは格別であった。 もち....
「木の子説法」より 著者:泉鏡花
を勤めたというので、よくおわかりになろうと思う。何、何、なぜ、それほどの容色で、
酒場へ出なかった。とおっしゃるか? それは困る、どうも弱ったな。一樹でも分るまい....
「古狢」より 著者:泉鏡花
ほど、いとしらしい風俗である。けれども家業柄――家業は、土地の東の廓で――近頃は
酒場か、カフェーの経営だと、話すのに幅が利くが、困った事にはお茶屋、いわゆるおん....
「灯明之巻」より 著者:泉鏡花
うと云うのを――そういってね、一旦運転手に分れた――こっちの町|尽頭の、茶店……
酒場か。……ざっとまあ、饂飩屋だ。それからは、見た目にも道わるで、無理に自動車を....
「開扉一妖帖」より 著者:泉鏡花
て。) 「つい近頃だと言いますよ。それも、わけがありましてね、私が今夜、――その
酒場へ、槍、鉄棒で押掛けたといいました。やっぱりその事でおかきなすったんだけれど....
「旅なかま」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
山のぼりのげんきをやしなうことにしました。 さて、その宿屋の下のへやの、大きな
酒場には、おおぜい人があつまっていました。人形芝居をもって旅まわりしている男が来....
「孔乙己」より 著者:井上紅梅
魯鎮の
酒場の構えは他所と違っていずれも皆、曲尺形の大櫃台を往来へ向けて据え、櫃台の内側....
「雪柳」より 著者:泉鏡花
の朋友に、むかし叱られた覚えがある。そこで欄干に凭れかかって煙草を――つい橋袂に
酒場もあるのに、この殊勝な心掛を刎散らして、自動車が続けさまに、駆通る。 解っ....
「透明人間」より 著者:ウェルズハーバート・ジョージ
「こう寒くちゃあやりきれない。火だ! さっそくへやに、火をおこしてもらいたいな」
酒場へ、ずかずかとはいってくるなり、ぶるるんと、からだをゆさぶって雪をはらいおと....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
出向いた。入口には「ラーレス・ハウス」という看板が出ている黒人相手のいかがわしい
酒場である。ねえさんは店主の愛人さんだったのだ。すすめられるままに泊まろうとする....