酒壺[語句情報] »
酒壺
「酒壺〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
酒壺の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
面には、かの竹細工の三本足のがまが大きくうずくまっていて、その前には支那焼らしい
酒壺が供えてある。欄間には青蛙堂と大きく書いた額が掛かっている。主人のほかに、こ....
「ルバイヤート」より 著者:小川亮作
声上げて男に言った―― 待てよ、お前も踏まれるのさ! 66 よき人よ、盃と
酒壺を持って来い、 水のほとりの青草の茂みのあたり。 そら、めぐる車*は月の面、....
「ルクレチウスと科学」より 著者:寺田寅彦
ス体の熱力学の一部の予言とも見られる。 雷電の熱効果、器械的効果を述べる中に、
酒壺に落雷すると酒は蒸発してしまって壺は無事だというような例があげてある。これな....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
知らず)極まりて貴きものは酒にしあるらし (同・三四二) なかなかに人とあらずは
酒壺に成りてしかも酒に染みなむ (同・三四三) あな醜賢しらをすと酒飲まぬ人をよ....
「酒渇記」より 著者:佐藤垢石
でいるのでは、堪らぬと思う。 万葉の歌人大伴旅人は、 なかなかに 人とあらすは
酒壺に なりてしかも 酒に染なん と、詠った。嗚呼、われ何をか言わん。 ....
「『鉢の子』から『其中庵』まで」より 著者:種田山頭火
この一篇は、たいへんおそくなりましたけれど、結庵報告書ともいうべきものであります。井師をはじめ、北朗兄、緑平兄、
酒壺洞兄、元寛兄、白船兄、樹明兄、そのほか同人諸兄姉の温情によって、句集が出版さ....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
入りだった。 「あるったけ飲んでしまおうよ。縁の下に残して行ったってつまらない」
酒壺を三つも倒した。 お甲は、又八にもたれかかって、武蔵が顔をそむけるような悪....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
の女はなお婆となにかいい交わしている間に、牝牛の腹の下にかがみ込んで、抱えていた
酒壺の中へ白い液を懸命に搾り取っていた。
「有難うよ、おばあさん」
牝牛....
「三国志」より 著者:吉川英治
のため」と断ってきたが、病気とも思われない。 長安の市民が七日七夜も踊り狂い、
酒壺を叩いて、董卓の死を祝している時、彼は、門を閉じて、ひとり慟哭していた。 「....
「三国志」より 著者:吉川英治
一杯飲んでからでいい」 張飛は、残る三分の一の兵をそこに止めて、なお一刻ほど、
酒壺を離さず、時おり、星の移行を測っていた。 その宵。 劉岱の防寨のほうでは....
「三国志」より 著者:吉川英治
。 趙子龍は、彼らの詐術であることを看破していたが、わざと面をやわらげ、土産の
酒壺を開かせて、「きょうは、せっかくの所を、酔い損ねてしまった。大いに酔い直そう....
「三国志」より 著者:吉川英治
卒のはしにいたるまで、一|盞ずつわけてあげて下さい」と、途中、酒賈から購ってきた
酒壺をたくさんに陣中へ運ばせた。 「これは、昂校尉の奥さんが髪かざりや衣服を売り....
「三国志」より 著者:吉川英治
で帰れ」と、孟獲にすすめていた。 初めは、非常に疑っている顔いろだったが、同じ
酒壺の酒を孔明も共に飲んで他事なく話しかけるので、孟獲も果ては大盃でがぶがぶ飲み....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
の酒甕をここへ運び出させろ」 と、いいつけた。 歴代の菩提寺である。客院用の
酒壺はもちろん庫裡に充ちていよう。高時もかつての春には、ここの山門で小袖幕を張ら....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
ハ醇厚、久シキヲ経テモ損セズ、故ニ古ヨリ大宋、南蛮ニ往来スル倭船モ、必ズココニテ
酒壺ニ吉備酒ヲ満タシ、長キ船中ノ用ニ充ツ――とか。……和上、そのような美酒をわれ....