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酒宴
「酒宴〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
酒宴の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
まで経っても誰も出て来なかった。 サロンでは、三名の記者を中に、壮行を激励する
酒宴が賑やかに展開していた。 「ぜひ僕のために、大西洋の海底土産というやつを持っ....
「雛がたり」より 著者:泉鏡花
ぼっこをする婆さんに、阿部川の川原で、桜の頃は土地の人が、毛氈に重詰もので、花の
酒宴をする、と言うのを聞いた。――阿部川の道を訊ねたについてである。――都路の唄....
「人間灰」より 著者:海野十三
を被って寝る方が恐ろしかった。皆云いあわせたように、隣り村の居酒屋へ、夜明かしの
酒宴にでかけていった。 後に残されたのは、工場主の赤沢博士と、青谷二郎という青....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
て気持ちがよい。 岡東の家にたどりついた。すでに朝倉、加藤両氏が到着していて、
酒宴が始まっていた。たいへんな御馳走で、目をまわした。酒もかなりある様子。酒を飲....
「奇賊悲願」より 著者:海野十三
面持で、お志万の手を握って放さなかった。 眷族や仲間が百名ちかく集っての盛大な
酒宴が開かれ、盃は新郎新婦へ矢のようにとんだ。 宴の半ばに二人連れの客が、新郎....
「恐竜島」より 著者:海野十三
はあつまっていた。にぎやかに、歌をうたったり、手をあげたり、おどったりしている。
酒宴《しゅえん》がはじまっているらしい。 玉太郎とマルタンが近づくと、彼らは、....
「火薬船」より 著者:海野十三
まず雑貨をいそいで下ろし、それに引きつづいて、セメントをいそいでつみこんだ上で、
酒宴をゆるすことにしましょう」 「ははあ、セメントを、はやくつむことが必要なので....
「くろがね天狗」より 著者:海野十三
から。 此方は帯刀邸だった。花嫁花婿は座を下って奥に入ったが、若侍どもはいまや
酒宴の最中というところへ、殺人鬼が邸近くで暴れているという報告があったから、さあ....
「伯爵の釵」より 著者:泉鏡花
、島を越した向う岸の萩の根に、一人乗るほどの小船が見える。中洲の島で、納涼ながら
酒宴をする時、母屋から料理を運ぶ通船である。 玉野さえ興に乗ったらしく、 「お....
「開扉一妖帖」より 著者:泉鏡花
ざる御不興を蒙った、そうだろう。新製売出しの当り祝につぶしは不可い。のみならず、
酒宴の半ばへ牡丹餅は可笑しい。が、すねたのでも、諷したのでも何でもない、かのおん....
「一老人」より 著者:犬田卯
ちょうど甥が出征するという日で、朝から近所の人達が集まり、私もそのささやかな
酒宴の席に連っていた。 障子の隙間から覗いた一人が「四郎右衛門の爺様」だと言っ....
「白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
京都へ着いた時迎いに来てくれました、路之助の番頭と一所だった年増の芸妓が、追って
酒宴の時、意見をしてくれましたよ。あれは見っともない、先陣の源太はんやないけど、....
「卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
郎は――さような晴がましき席へは出つけませぬ、かくの通り食べ酔いまして、この上御
酒宴の席へ連りましては、明日の勤のほどが――と誰も頼まない、酔ったのを枷にして、....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
々逸端唄から甚句カッポレのチリカラカッポウ大陽気だったので、必定お客を呼んでの大
酒宴の真最中と、暫らく戸外に佇立って躊躇していたが、どうもそうらしくもないので、....
「恐怖の幻兵団員」より 著者:大倉燁子
り返って物凄い静けさです。中尉は夫を従えてその天幕の中へ入ったのです。 中では
酒宴の真最中で、丸太の脚のついた大テーブルの上には山海の珍味がうず高く盛られ、高....