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酒庫
「酒庫〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
酒庫の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「運命論者」より 著者:国木田独歩
この》場処を占領して居たのです、驚きましたね、怪《け》しからん人もあるものだ僕の
酒庫を犯し、僕の酒宴の莚《むしろ》を奪いながら平気で書籍《ほん》を読んで居るなん....
「赤い着物」より 著者:横光利一
れた雨合羽がかかっていた。河には山から筏《いかだ》が流れて来た。何処《どこ》かの
酒庫《さかぐら》からは酒桶《さかおけ》の輪を叩く音が聞えていた。その日婦人はまた....
「煩悩秘文書」より 著者:林不忘
る。西のほうには千代田城の雄壮な眺め、物見の高殿、東の岸には、まるで万里の長城の
酒庫の白壁がならび、そのむこうは眼もはるかに人家の海――。 日本橋と言えば魚河....
「自由人」より 著者:豊島与志雄
顔一つ見せられないし、親しくもてなされ、酒まで充分に飲まされる。つまり、松本家の
酒庫が私に喜んで解放される。これは一体どうしたことなんだ。どういうわけなんだ。私....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
、生田川や鵯越えから、なだれ入った当時も、なおカムベの民は住んでいたろうし、社の
酒庫にもいくらかの酒瓶は残されていたのではあるまいか。 生田ノ森の梅花を箙にさ....