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酒機嫌
「酒機嫌〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
酒機嫌の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
は、おさおさあの赫夜姫《かぐやひめ》にも御劣りになりはしますまい。
その内に御
酒機嫌《ごしゅきげん》の若殿様が、ふと御姫様の方へ御向いなさりながら、
「今も爺....
「カインの末裔」より 著者:有島武郎
。
九時――九時といえば農場では夜更《よふ》けだ――を過ぎてから仁右衛門はいい
酒機嫌で突然佐藤の戸口に現われた。佐藤の妻も晩酌に酔いしれていた。与十と鼎座《て....
「午市」より 著者:宮本百合子
ねて来たのであった。 けれども、訪ねて来て見るとおふゆと話す折を、いつも小関の
酒機嫌が引さらって行った。やっと今になって故郷の話が持ち出されたので、とかくだま....
「世界怪談名作集」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
て、日影のない場所を見つけて、太陽のほうへ顔を向けた。赤や白の蝶が舞いめぐって、
酒機嫌の|酒森の神のゆがんだ唇からは、水が虹を立てながら大理石の池へ落ちていた。....
「梅若七兵衞」より 著者:三遊亭円朝
うかな」 七「へゝゝゝ嘘ばっかり」 殿「なに嘘をいうものか、一枚やろう」 と御
酒機嫌とは云いながら余程御贔屓と見えまして、黄金を一枚出された時に、七兵衞は正直....
「二十三番地」より 著者:宮本百合子
ず人も居ない様になって居るからてっきりそうだと注意すると、少くとも十人内外の人が
酒機嫌で騒いで居るに違いない。 「孝ちゃんの家なのよ、 どうしたんでしょうあ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
一人、田子大弥太がおそるおそるこう言って来た。あんのじょう、主膳と聞くと、道誉の
酒機嫌は一変した。 「あいつめが、なんでのめのめ、おれの前へ出られるのだ。出られ....