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酒毒
「酒毒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
酒毒の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「不思議な島」より 著者:芥川竜之介
」
老人「何、演説をしたがらないよりも演説をすることが出来ないのです。たいてい
酒毒《しゅどく》か黴毒《ばいどく》かのために舌が腐《くさ》っているようですからね....
「象牙の牌」より 著者:渡辺温
た。が、しばらく経って後そうと気がついた時はすでに遅かったし、また、もはや阿片や
酒毒のおかげで可成りにちぐはぐな、おぼつかないものに成っていた僕の頭は、そんな恐....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
とり》が済んだ頃から入谷の寮に出養生をしているが、女に似合わない大酒であるから、
酒毒で胸を傷めたのだろうという噂である。年は二十一で、下谷の金杉の生まれだと女衒....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
介になるような事はいたしやせんが」 どっちかと云うと丸い肉附きの好い、見るから
酒毒で爛れたと云う赤ら顔や、はだけた胸のだらしなさは、痩せて仙骨を帯びたと云った....
「ヴィヨンの妻」より 著者:太宰治
事でございました。坊やは、来年は四つになるのですが、栄養不足のせいか、または夫の
酒毒のせいか、病毒のせいか、よその二つの子供よりも小さいくらいで、歩く足許さえお....
「大使館の始末機関」より 著者:海野十三
博士で、服装正しき博士こそ、身代りの人造人間の金博士であったのである。道理で、毒
酒毒蛇も平気だし、弾丸にあたっても、壁にぶつけられても死なない筈であった。 「あ....
「中毒」より 著者:織田作之助
れにくらべると、煙草の苦労は私の生活を殆んど破壊せんばかりであった。 私の父は
酒毒で死んだ。 彼は死ぬ一週間前まで、毎日一升の酒を飲んだ。 「おれの身の中に....