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酒肆
「酒肆〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
酒肆の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「雷峯塔物語」より 著者:田中貢太郎
の店員に妬まれてもいけないと思ったので、許宣に金をやって店の者を河の流れに臨んだ
酒肆へ呼ばした。 やがて酒を飲み飯を喫って皆が帰って往ったので、許宣は後で勘定....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
れぬ波間よりてふ句で、もと海に棲むとしたと知れる。この謡《うたい》に猩々が霊泉を
酒肆《しゅし》の孝子に授けた由を作ってより、猩々は日本で無性に目出たがられ、桜井....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
う》』に、法喜を以て妻とし慈悲心を女となし、諸淫舎に入りては欲の過ちを示し、諸|
酒肆《しゅし》に入りては能《よ》くその志を立つとある。貴公酒を飲みながら勉強する....
「郷愁の詩人 与謝蕪村」より 著者:萩原朔太郎
ほ》してあり、薄ら日和《びより》の日を、秋風が寂しく吹いているのである。 秋風や
酒肆《しゅし》に詩《し》うたふ漁者《ぎょしゃ》樵者《しょうしゃ》 街道筋《かい....
「俳人蕪村」より 著者:正岡子規
五月雨や水に銭|蹈《ふ》む渡し舟 草いきれ人|死《しに》をると札の立つ 秋風や
酒肆《しゅし》に詩うたふ漁者《ぎょしゃ》樵者《せうしゃ》 鹿ながら山影《さんえい....
「申訳」より 著者:永井荷風
ェーライオンの開店したのも当時のことであったが、僕はプランタンの遭難以来銀座辺の
酒肆には一切足を踏み入れないようにしていた。 光陰の速なることは奔輪の如くであ....