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酒肉
「酒肉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
酒肉の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「出家とその弟子」より 著者:倉田百三
どう思う。ここに父と子とがある。父は諸天の恵みに浴して民は聖者と仰いでいる。子は
酒肉におぼれて人は蕩児とさげすんでいる。父と子とは浮き世の義理に隔てられつつ互い....
「空家」より 著者:宮崎湖処子
たま唱うるものあれば和するものなく拍子抜けてついに黙りぬ、かくして時もやや移り、
酒肉も尽きければ、イザと立ち上る佐太郎を力に、勇蔵も力なく立ち上り、一同も皆立ち....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
。この葷酒《くんしゅ》とは酒と葷菜とを指したものである。また時とすると「不許葷辛
酒肉入山門」と刻してあるものもある。この戒めは昔のことであったが、肉食妻帯が許さ....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
チョェ・ミンといって法名を命ける。それから命名式の当日はその親族、朋友らからして
酒肉あるいは衣服または銀子等の贈物をして来る。で、その祝賀のために来たところの人....
「法然行伝」より 著者:中里介山
の戒師となる程の者に相違ないと。 母の秦氏は心が柔和で、身に苦しみがない。堅く
酒肉五辛を断って三宝《さんぽう》に帰する心が深かった。 遂に崇徳院《すとくいん....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
、農事の邪げを無視し、部下の辛苦も思いやらず、われのみ、公務の出先、閑をぬすみ、
酒肉を漁り、君威をかさに着て民力を枯らすなどとは悪吏の典型的なるものじゃ」 「…....