酒顛童子[語句情報] » 酒顛童子

「酒顛童子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

酒顛童子の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
桃太郎」より 著者:芥川竜之介
ず、物詣《ものもう》での姫君に見とれていたらしい。なるほど大江山《おおえやま》の酒顛童子《しゅてんどうじ》や羅生門《らしょうもん》の茨木童子《いばらぎどうじ》は....
比較言語学における統計的研究法の可能性について」より 著者:寺田寅彦
れたりした。また他の方面で最も自分の周囲の人々を愉快がらせたのは、かの大江山の「酒顛童子」が「恐ろしき悪魔」と訳されたりするのであった。これほど関係の深いように....
化け物の進化」より 著者:寺田寅彦
ンからギリシアへかけて、いろいろの名前と表情とをもって横行している。また大江山の酒顛童子の話とよく似た話がシナにもあるそうであるが、またこの話はユリシースのサイ....
南地心中」より 著者:泉鏡花
跫音を立てて、七八人。小袖幕で囲ったような婦の中から、赫と真赤な顔をして、痩せた酒顛童子という、三分刈りの頭で、頬骨の張った、目のぎょろりとした、なぜか額の暗い....
鬼六」より 著者:楠山正雄
もない。」 といいました。 そこで大工は、わざとまずでたらめに、 「大江山の酒顛童子。」 というと、鬼はあざ笑って、 「ちがう、ちがう。」 と首を振りま....
丹下左膳」より 著者:林不忘
場の一郭は、源三郎が引きつれてきた伊賀の若侍に占領されて、そこでは日夜、大江山の酒顛童子《しゅてんどうじ》がひっ越して来たような、割れるがごとき物騒がしい生活。....
剣侠」より 著者:国枝史郎
して滝があったかもしれない。 大きなお屋敷もあったはずだが。……そうしてまるで酒顛童子のような、恐ろしいお爺さんがいたはずだが。……思い出せない、思い出せない....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
ているけれども、そして、それが実在のバテレンの名に相違ないが、いずれもバテレンが酒顛童子のように人肉を食うというような架空な物語にすぎない。 正しい史実に「切....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
がつきません。 ヒダではこの怪人物を両面スクナと云っています。書紀ではクマソか酒顛童子のような悪漢としてカンタンに殺されてますが、ヒダではこれが天の船で位山へ....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
立つもの……」 「まアよろしいじゃござンせんか。これが、大江山へでもさらわれて、酒顛童子のようなやつを亭主にしたというのなら、そりゃ諦めもつきますまいが、城下|....
山の人生」より 著者:柳田国男
。例えば在原業平の悠遊していたころには、鬼一口に喰いてんけりといったが、大江山の酒顛童子に至っては、都に出でて多くの美女を捕え来り酌をさせて酒を飲むような習癖が....