酔い泣き[語句情報] » 酔い泣き

「酔い泣き〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

酔い泣きの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
新釈諸国噺」より 著者:太宰治
ちらに矢鱈にお辞儀して廻り、生れてはじめて二合以上の酒を飲ませてもらい、とうとう酔い泣きをはじめ、他の職人たちも、人を救ったというしびれるほどの興奮から、ふだん....
源氏物語」より 著者:紫式部
からんことかもしれません」 宮はしまいには戯談《じょうだん》をお言いになったが酔い泣きなのか、故院のお話をされてしおれておしまいになった。二十幾日の月が出てま....
源氏物語」より 著者:紫式部
るはずなのです。今夜は私への杯はあまりささないようにしてほしい。青春を失った者は酔い泣きといっしょに過去の追憶が多くなって取り乱すことになるだろうから」 と源....
源氏物語」より 著者:紫式部
て、帰って行く気になれないのですよ」 と言って、あまり泣かない人である源氏も、酔い泣きまじりにしめっぽいふうを見せた。大宮は葵夫人のことをまた思い出しておいで....
源氏物語」より 著者:紫式部
思召されて六条院はことさら身に沁んで音色に聞き入っておいでになった。兵部卿の宮も酔い泣きがとめられない御様子であった。そして院の御意をお伺いになった上琴を御前へ....
源氏物語」より 著者:紫式部
芸にお鼻の色も変わるほど感動されたのであった。六条院が、 「年のゆくにしたがって酔い泣きをすることがますます烈しくなってゆく。衛門督のおかしそうに笑っておられる....