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「酢の物〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

酢の物の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夫婦善哉」より 著者:織田作之助
かなかった。バーテンというよりは料理場といった方が似合うところで、柳吉はなまこの酢の物など附出《つきだ》しの小鉢物を作り、蝶子はしきりに茶屋風の愛嬌を振りまいた....
身辺打明けの記」より 著者:宮本百合子
ただきます。何に依らずわたくしは酸っぱいものを好みません、といっても、おすしとか酢の物なぞはたべますが、つまりわたくしのは、どぎつい酸っぱさを含んだものがたべら....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
ることにする。 舌代 お吸物 一|志 刺身 十一|片酢の物 十一片 天ぷら 一志五片 そば いろいろ 十一片よ....
「自然」」より 著者:豊島与志雄
に配するに人為的な調味剤、そういう料理法を私は求める。例えて云えば、刺身の醤油、酢の物の酢、そばのおしたじ、でんがくの味噌など、その醤油や酢やおしたじや味噌など....
泉鏡花先生のこと」より 著者:小村雪岱
くなってからの先生は、如何なる例外もなく良く煮た物しか召し上がらなかった。刺身、酢の物などは、もってのほかのことであり、お吸物の中に柚子の一端、青物の一切が落と....
斎藤緑雨」より 著者:内田魯庵
がある。緑雨の作の価値を秤量するにニーチェやトルストイを持出すは牛肉の香味を以て酢の物を論ずるようなものである。緑雨の通人的観察もまたしばしば人生の一角に触れて....
食道楽」より 著者:村井弦斎
川《さかわがわ》の鮎は色が青くって脂肪分が寡《すくな》いから鮓《すし》に製したり酢の物に料理すると色も変らず味が結構です。酒匂川筋の山北《やまきた》停車場や、吉....
チャンプルー」より 著者:山之口貘
。青いうちに、チャンプルーにして食べるか、あるいはうすくきざんで、砂糖をきかせた酢の物にして食べる。 なお、沖縄の豆腐はかたいので、チャンプルーにしても水気が....