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酷遇
「酷遇〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
酷遇の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「暗黒公使」より 著者:夢野久作
間、あらん限りの苦労を重ねて……この世には悪人ばかりしか居ないものか……と思う程
酷遇られたために自然とこんな風に一徹な……自分の事はどこまでも、自分の流儀で勘定....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
氏郷軍の便宜をば政宗領の者も提供すべき筋合であるが、前に挙げた如く人民は蒲生勢を
酷遇した。寒天風雪の時に当って宿を仮さなかったり敷物を仮さなかったり、薪や諸道具....
「百姓弥之助の話」より 著者:中里介山
いうほど嘗《な》めさせられているけれども、社会的に人外の差別待遇を蒙るほどの悪視
酷遇は受けていない、宗教的には極重罪悪下々凡々の一肉塊に過ぎないが、法律的には未....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
すぐれてると信じていた。クリストフの方では、オットーが少しの反抗もしないで自分の
酷遇を受けるのに、不満を覚えていた。 彼らはもはや初めのころのような眼ではたが....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
た。
「そうだ、進歩の激烈なるを革命と呼ぶ。革命が過ぎ去る時に人は認むる、人類は
酷遇されたと、しかも人類は進歩をしたと。」
民約議会員は、司教の内心の防御障壁....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
い千五百フランばかりの債務を負っていて、それに心を悩ましていた。
いかに運命に
酷遇されようともテナルディエは、最もよく、最も深く、また最も近代的に、ある一事を....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
に対して不正であったが、吾人は百合《ゆり》の花に対して不正である。かくて人は常に
酷遇すべき何かを欲するのであるか。ルイ十四世の王冠の金を去り、アンリ四世の紋章を....
「今昔茶話」より 著者:国枝史郎
な、女性的迫害を加え、首都ペテルブルグ中で、泊るに旅館の一室をも貸与しないような
酷遇をしたことである。 ところが、このサバリーが、又、めずらしい、女性的な、愚....