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酸化炭素
「酸化炭素〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
酸化炭素の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「少女地獄」より 著者:夢野久作
ため、服毒用の瓶等とは速断し難い。また焼死体の血液採取が不可能な結果、抗毒素、一
酸化炭素等の有無《うむ》も判明せず、従ってその処女なるや否や、又は過失の焼死なる....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
。時としてまた大きな結晶のあるわけは、何かある溶媒(たとえば鉄やニッケルに対する
酸化炭素のごとき)が存在したためか、あるいはそういう隕石が長い間高温度に曝された....
「国際殺人団の崩壊」より 著者:海野十三
落付いていた。 「先生、昨夜の連中は毒|瓦斯にやられたそうです。症状からみると一
酸化炭素の中毒らしいですが、どうも可哀想なことをしました」と松ヶ谷学士は下を俯い....
「ビジテリアン大祭」より 著者:宮沢賢治
千尺以上ぐらいの高い処に生活すべしというのでありましたが、なるほど私共の中には一
酸化炭素と水とから砂糖を合成する事をしきりに研究している人もあります。けれども茲....
「血液型殺人事件」より 著者:甲賀三郎
はふと思いついて、本箱の奥の方に突込んであった無機化学の教科書を引張り出して、一
酸化炭素の所を調べて見た。我々が燃料に使っているガスは石炭ガスと水成ガスの混合で....
「歳時記新註」より 著者:寺田寅彦
へ出るから日本の家屋ではそう恐ろしい害はない。また炭火の中で炭酸瓦斯が還元して一
酸化炭素という恐ろしい毒瓦斯を作る事はあるが、これは大抵青い焔を上げて燃えてしま....
「街の探偵」より 著者:海野十三
てあるのも同然だ』 と帆村は舌うちをした。 『ストーブから不完全燃焼でもって一
酸化炭素が出てきたのではないかね』 『ちがう。一
酸化炭素なら、被害者の顔は赤くな....
「越後獅子」より 著者:羽志主水
やつや》として居ることだ。 色合の佳い屍体を視たら、先ずチャン化合物中毒か、一
酸化炭素中毒を考えろと、法医学は教えて居ます。烟にまかれて死ぬのは、不完全燃焼で....
「長崎の鐘」より 著者:永井隆
くるようだった。情景はいよいよ凄惨を極める。空気中の酸素が燃焼に費やされたのと、
酸化炭素の発生がいちじるしいのとで、この火炎の谷の中では呼吸が重苦しい。誰も犬み....