酸敗[語句情報] » 酸敗

「酸敗〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

酸敗の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
淫売婦」より 著者:葉山嘉樹
られていた。それに彼女の(十二字不明)がねばりついていた。そして、頭部の方からは酸敗《さんぱい》した悪臭を放っていたし、肢部からは、癌腫《がんしゅ》の持つ特有の....
試験管」より 著者:寺田寅彦
憶ほど不思議なものはないように思う。たとえば夏の夕に町を歩いていて、ある、ものの酸敗したような特殊なにおいをかぐと、自分はどういうものかきっと三つ四つのころに住....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
ツ人、古いドイツ人、ロマンチックの馬鹿者ども、彼らにたいする君の説はほんとうだ。酸敗した思想をいだき、涙|壺《つぼ》のような情緒に浸り、われわれにも賛美させよう....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
い務めがあるのだ。暴力を僕はきらいだ。僕は暴力の結果をあまりによく知りすぎてる。酸敗し老耄《ろうもう》した落伍《らくご》者ども、王党の若小な痴人ども、残忍と憎悪....