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醇風
「醇風〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
醇風の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「鏡の中の月」より 著者:宮本百合子
山口は、ゆっくりと内ポケットから名刺ばさみをとりだし、狭谷町青年学校主事、狭谷町
醇風会理事、その他二つ三つ肩書を刷りこんだ名刺を瀧子に渡した。そして、ともかく縁....
「恋愛論」より 著者:坂口安吾
れについても、また、私は確信をもっていいうる言葉をもたない。ただ、常識、いわゆる
醇風良俗なるものは真理でもなく正義でもないということで、
醇風良俗によって悪徳とせ....
「戦後新人論」より 著者:坂口安吾
た。人が天分に生きることは、罪悪視されていた。つまり、すべて冒険心というものが、
醇風良俗に容れられず、日本人の正しい生き方は、小ヂンマリと月給を貰い、平々凡々に....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
かに、人間の平等と可完全化性の擁護者がその見解の目的であり対象であるとする徳性と
醇風とを破壊するゆえんであろう(訳註)。
〔訳註〕第一版ではここで第八章が終....
「食べもの」より 著者:佐藤垢石
信濃、陸奥そのほかの、山国へ行っては皆同じことだ。従来の土地の風とか慣わし、美俗
醇風に重きを置かないで、無闇矢鱈と配給したのでは、ますます物が足りなくなるばかり....
「三国志」より 著者:吉川英治
私は、楼桑村に永らく住む百姓の劉玄徳という者ですが、かねて、蟠桃河の上流の村に、
醇風良俗の桃源があると聞きました。おそらく先生の高風に化されたものでありましょう....
「日本の民衆と「日本的なるもの」」より 著者:戸坂潤
ことは、理論上一つの暴力と云わねばならぬ。現に日本の支配者は民衆に家族主義という
醇風美俗を、日本的なものとして押しつける。それからすると、財産相続税の値上げなど....