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醜業
「醜業〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
醜業の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「本州横断 癇癪徒歩旅行」より 著者:押川春浪
で、東京の真中《まんなか》、新橋や赤坂等の魔窟《まくつ》で、小生意気なハイカラや
醜業婦共の歌う下劣極まる唄に比すれば、決して卑猥《ひわい》なるものという事は出来....
「街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
った。これも、東京市政裡面のダラシなさを暗示する、一つの太き材料ではあるまいか。
醜業不許可と実際 今から十何年前、東京市に初めて都市計画に関する課が出来た当時....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
い。二人の妙に慣れ慣れしいあの態度はどうだ。マスミは遂に肉塊を資本にのさばり歩く
醜業婦でしかなかったのか。 僕は不図われにかえって、あたりを見廻した。――マス....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
てやって下さいませんか」 「成程、あなたのお考えはよく分りました。憐れな囚人や、
醜業婦や、貧民窟の貧乏人を救ける位の義侠は宗教家としては持合せていなければならぬ....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
はかかる条件と差別とを消して包括する心の働きではあるまいか。キリストは罪人をも、
醜業婦をも旅人をも敵をも等しく愛した。その愛は絶対なる独立活動であった。またかか....
「十月革命と婦人の解放」より 著者:野呂栄太郎
いや応なしに一家の飢餓を救うために職業を求めて奴隷的労働を、時にしばしば恥ずべき
醜業をさえ余儀なくされるのである。かように、婦人の一般的生産過程への参加というそ....
「高知がえり」より 著者:寺田寅彦
。自分は蚕種検査の先生方の借り切り船へ御厄介になった。須崎のある人から稲荷新地の
醜業婦へ手紙を託されたとか云って、それを出して見せびらかしている。得月楼の前へ船....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
義務を自分に感ずる。私は暴君の終滅に賛成したのです。言い換えれば、婦人に対しては
醜業の終滅、男子に対しては奴隷《どれい》の終滅、小児に対しては暗夜の終滅に。私は....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
察官の不撓《ふとう》なる熱心のために、彼はついに仮面をはがれて逮捕された。一人の
醜業婦の妾《めかけ》があったが、彼が逮捕さるるとき驚きのあまり死んだ。悪漢は異常....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
うちにも国内においては、恐るべき斜面があった。困窮者、下層民、賃金、教育、刑罰、
醜業、婦人の地位、富、貧、生産、消費、分配、交易、貨幣、信用、資本家の権利、労働....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
さを作り上げること、破廉恥と卑賤《ひせん》とを積み上げて民衆を酔わすこと、間諜が
醜業をささえる柱となって衆人を侮辱しながらかえって衆人を侮辱しながらかえって衆人....
「自警録」より 著者:新渡戸稲造
ろう。 ある人が人間の行為として最下等なる職業を営《いとな》む数多《あまた》の
醜業婦について、 「お前たちはこの商売していて一番イヤなことは何か」 と訊《ただ....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
海外の金儲けは即ち国富の膨脹、国権の伸長、国威の宣揚である。極端な例を挙げれば、
醜業婦の渡航を国辱である如く騒ぐは短見者流の島国的愛国論であって、
醜業婦の行く処....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
というが今の貴顕紳士《きけんしんし》の貴夫人には素姓《すじょう》の賤《いや》しい
醜業婦《しゅうぎょうふ》が沢山いる。あれはどういう学問をしたのだとこう一本参られ....