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「醜穢〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

醜穢の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
浮雲」より 著者:二葉亭四迷
う》と心附かねばこそ、身を軽躁に持崩しながら、それを憂《う》しとも思わぬ様子※|醜穢《しゅうかい》と認めねばこそ、身を不潔な境に処《お》きながら、それを何とも思....
愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
精神生活の目的は成仏する(昇天する)ことである。かく願うことはわれらの現実の弱小醜穢なる心的状態を省みるとき、あまりに誇大なるごとく見ゆるけれども、私は願いはい....
平凡」より 著者:二葉亭四迷
で如何《どう》とかしている処を、犬に吠付かれて蒼くなって逃げたとか、何とか、その醜穢《しゅうわい》なること到底筆には上せられぬ。それも唯其丈の話で、夫だから如何....
水晶の栓」より 著者:新青年編輯局
にそれを安全な所へ匿してしまったでしょうし、それに捕縛など仕ようものならば、あの醜穢い問題がまたまた火の手を揚げて、暗の恥をあかるみへ出す様なものですからね』 ....
ローマ法王と外交」より 著者:国枝史郎
風采は、短躯矮小みるかげもないものであり、身には襤褸をまとい腰には縄の帯をしめ、醜穢をきわめていたものの、手に十字架を握り驢馬にまたがり、一度口をひらくや熱弁奔....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
用しない。その容貌も一見していかにも最下族ということが知られる。残忍、酷薄、卑汚醜穢その性質もまた容貌のようであるです。 教育の良法と考えて子供を打つ 先....
それから」より 著者:夏目漱石
由を殺す点に於《おい》て彼の尤も苦痛とする所であった。彼は自分の肉体に、あらゆる醜穢《しゅうえ》を塗り付けた後、自分の心の状態が如何に落魄《らくはく》するだろう....