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醜美
「醜美〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
醜美の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
《そう》は心から出る者で、艱難が積れば自ら艱難の相が現れ悪事が心に満つれば、顔の
醜美に拘わらず自ら悪相と為り、又善事にのみ心を委ね、一切の私慾を離れて唯良心の満....
「女大学評論」より 著者:福沢諭吉
のことにして、又その家の貧富貴賤、その人の才不才徳不徳、その身の強弱、その容貌の
醜美に至るまで、篤《とく》と吟味するは都《すべ》て結婚の約束前に在り。裏に表に手....
「柳原燁子(白蓮)」より 著者:長谷川時雨
違っているが、犠牲心の動きか、強《し》いられたためか、父と子のような年のちがいや
醜美はともかくとして、石炭掘りから仕上げて、字は読めても書けない金持ちと、伝統と....
「教育の目的」より 著者:福沢諭吉
の交《まじわ》るところの者は高尚にして美ならんことを欲するもまた人情なり。他人の
醜美は我が形体の苦楽に関係なきものなれども、その美を欲するはあたかも我が家屋を装....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
もいわれる。こちらからいえば於多福どん、クルリと回ってあちらからいえば御姫様、と
醜美を一実中に兼ね備えているから面白い。 オタフクグルミの樹は普通のオニグルミ....
「学者安心論」より 著者:福沢諭吉
らん。美人を写せば美人を反射し、阿多福《おたふく》を写せば阿多福を反射せん。その
醜美は鏡によりて生ずるに非ず、実物の持前《もちまえ》なり。人民もし反射の阿多福を....
「日本男子論」より 著者:福沢諭吉
や。これを醜なりとするか、はた美なりとするか。我輩の聞かんと欲する所は、ただその
醜美の判断|如何《いかん》の一点にあるのみ。 日本男子|鉄面皮《てつめんぴ》な....