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「醪〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

醪の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
藁草履」より 著者:島崎藤村
れや」 鹿の湯というのは海の口村の出はずれにある一軒家、樵夫《きこり》の為に村《じざけ》も暖めれば、百姓の為に干魚《ひうお》も炙《あぶ》るという、山間《やま....
新世帯」より 著者:徳田秋声
いた。 腕車がステーションへ着くころ、灯がそこここの森蔭から見えていた。前の濁屋では、暖かそうな煮物のいい匂いが洩れて、濁声で談笑している労働者の影も見えた....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
に、一坏の濁酒を飲むべきだ、というのである。つまらぬ事にくよくよせずに、一坏の濁でも飲め、というのが今の言葉なら、旅人のこの一首はその頃の談話言葉と看做してよ....
酒渇記」より 著者:佐藤垢石
その中へ投ずれば忽ち燃ゆ。両三次にしてその味を生ずる故、魚をいれて煮たり。その醇なること知るべし。いま時は一合の価むかしの一升に過ぎたれど、火を投ずれば直ちに....
濁酒を恋う」より 著者:佐藤垢石
酒を燗鍋で温めて飲むのも風雅なものだ。私の子供の時分には故郷の村の人々は自家用のを醸造しては愛用していた。 当時、酒の税制がどんな風になっていたか知らないが....
木綿以前の事」より 著者:柳田国男
東北ではヒヤケとも謂う小さな片手桶が、このためにできていた。是で酒瓶から直接に濁なり稗酒なりを掬んで、寒かったろうに一ぱい引掛けて行くがよいと、特別に骨を折っ....