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釈教
「釈教〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
釈教の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
ていさんば》が何年か前に出版した滑稽本《こっけいぼん》の中で、「神祇《しんぎ》、
釈教《しゃっきょう》、恋《こい》、無常《むじょう》、みないりごみの浮世風呂《うき....
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
とも頼んで、この世の無常を忘れようと思う心には変りはない。じゃによってその方も、
釈教《しゃっきょう》と恋との相違こそあれ、所詮は予と同心に極《きわ》まったぞ。」....
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
《ひたい》には夜光《やこう》の明珠《めいしゅ》があると云うが、吾輩の尻尾には神祇
釈教《しんぎしゃっきょう》恋無常《こいむじょう》は無論の事、満天下の人間を馬鹿に....
「柿の種」より 著者:寺田寅彦
引く。 アンド・ソー・オン。 長、短、長短、合計三十六本の線が春夏秋冬|神祇
釈教恋無常を座標とする多次元空間に、一つの曲折線を描き出す。 これが連句の幾何....
「連句雑俎」より 著者:寺田寅彦
から温雅で重厚な気分に統一されている場合が多いようである。ここでは神祇《じんぎ》
釈教恋無常の活躍は許されない。テンポで言えばまずアンダンテのような心持ちである。....
「俳諧の本質的概論」より 著者:寺田寅彦
連句の変化を豊富にし、抑揚を自在にし、序破急の構成を可能ならしむるために神祇
釈教恋無常が適当に配布される。そうして「雑の句」が季題の句と同等もしくは以上に活....
「蠹魚」より 著者:宮本百合子
神のよき標本のように、書目録の上に現しているのである。 彼等は、第一門に敬神、
釈教を区分した。第二門に政書、職官、礼度、奏議、教育。第三門に天文、数学、博物学....
「随筆 寄席囃子」より 著者:正岡容
かされて私はさすがに他人事と思えない哀れを覚えた。覚えずにはいられなかった。神祗
釈教恋無常と人の世の味気なさを囀《さえず》っているものは、すなわち私一人でなかっ....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
ら、大体この方針が承け継がれた。物名や大歌所御歌などは後ではなくなったり、神祇・
釈教の部が立てられたりしたが、四季・恋・雑の三大部は『古今集』この方、勅撰集の根....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
、歴門教化をしたり、食物以外の余物を乞うたり、街衢に罪福を説いたりしたがために、
釈教に背き法令を犯すものとして罰せられ、枳林に禁錮されたとさえ言われているのであ....