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里
「里〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
里の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「犬と笛」より 著者:芥川竜之介
うに消えて、見えなくなってしまいました。
髪長彦は大喜びで、この白犬と一しょに
里へ帰って来ましたが、あくる日また、山へ行って、何気《なにげ》なく笛を鳴らしてい....
「影」より 著者:芥川竜之介
」
彼は電話に向いながら、苛立《いらだ》たしそうに額の汗を拭った。
「誰?――
里見探偵《さとみたんてい》事務所はわかっている。事務所の誰?――吉井《よしい》君....
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
いっても、同年輩の青年のように、新橋《しんばし》とか柳橋《やなぎばし》とか云う遊
里に足を踏み入れる気色《けしき》もなく、ただ、毎日この新築の書斎に閉じこもって、....
「おぎん」より 著者:芥川竜之介
ぶ》りになった。――その元和か、寛永か、とにかく遠い昔である。
やはり浦上の山
里村《やまざとむら》に、おぎんと云う童女が住んでいた。おぎんの父母《ちちはは》は....
「温泉だより」より 著者:芥川竜之介
町を五十|戸《こ》ばかり焼いた地方的大火のあった時のことです。半之丞はちょうど一
里ばかり離れた「か」の字村のある家へ建前《たてまえ》か何かに行っていました。が、....
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
に話して聞かせた。
「あの通り真面目な顔をしている内蔵助《くらのすけ》が、当時は
里げしきと申す唄を作った事もございました。それがまた、中々評判で、廓《くるわ》中....
「おしの」より 著者:芥川竜之介
まし》め続けた。
「まことの神をお信じなさい。まことの神はジュデアの国、ベレンの
里にお生まれになったジェズス・キリストばかりです。そのほかに神はありません。ある....
「馬の脚」より 著者:芥川竜之介
当日の午後八時前後、黄塵に煙った月明りの中に帽子《ぼうし》をかぶらぬ男が一人、万
里《ばんり》の長城《ちょうじょう》を見るのに名高い八達嶺下《はったつれいか》の鉄....
「海のほとり」より 著者:芥川竜之介
Mの次の間《ま》へ引きとった後《のち》、僕は座蒲団《ざぶとん》を枕にしながら、
里見八犬伝《さとみはっけんでん》を読みはじめた。きのう僕の読みかけたのは信乃《し....
「初雪」より 著者:秋田滋
右のほうに当って、エストゥレルの山塊がながく海のなかに突き出て眼界を遮り、一望千
里の眺めはないが、奇々妙々を極めた嶺岑をいくつとなく擁するその山姿は、いかにも南....
「寡婦」より 著者:秋田滋
さんも、一千八百四十一年になさった旅の途次、オペラ座の歌姫にだまされたあげく、巴
里の客舎で、同じような死に方をして果てました。 その人は十二になる男の子と、私....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
の話では、教会の墓場に毎夜その馬をつないでおくということだった。 この教会は人
里はなれているので、浮かばれない死人の霊魂がいつも好んであらわれたようである。そ....
「親ごころ」より 著者:秋田滋
日、二人にこんなことを云った。 「俺も娘さなくした人を知ってるだがな、その人ァ巴
里さ行って、その娘を探しあてただとよ」 そう聞くと、二人はすぐさま巴
里を指して....
「夢の如く出現した彼」より 著者:青柳喜兵衛
、サンザン首をひねらしたものである。 それから半歳も過ぎた頃、筆者はたまたま郷
里博多へ帰っていた。旅行好きの次兵衛がひょっこり旅から帰って来て、「おい、夢野久....
「三人の百姓」より 著者:秋田雨雀
百姓がありました。三人の百姓は少しばかりの田を耕しながら、その合間に炭を焼いて三
里ばかり離れた城下に売りに行くのを仕事にしておりました。 三人の百姓の生れた村....