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「里び〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

里びの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
きい鳥を網で捕った。色は蒼く、高さ五尺余、押えようとすると忽ちに見えなくなった。里びとをたずねて聞き合わせると、答える者があった。 「ここらに死んで五、六日を過....
旅愁」より 著者:横光利一
深めるばかりの自分かと思った。 「われ山民の心を失わず。」 このような芭蕉の村里びとの自覚も、矢代にはもう遠ざかった音のようなものに見え、半弧を描いた父の苦心....
小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
寂した。その墓の前にある日のゆうぐれ、美しい上※がつつましやかに回向しているのを里びとの誰れ彼れが見たと言い伝えられた。 作者はこの以上に歴史を説こうとはしな....
私本太平記」より 著者:吉川英治
で」 「行ったところで、山中の一|老爺に、何も教えるほどなものはない」 「しかし里びとの話では、楠木多聞兵衛正成も、幼少のころ、ここへ通い、また弟の正季やら近郷....