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里村
「里村〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
里村の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「おぎん」より 著者:芥川竜之介
ぶ》りになった。――その元和か、寛永か、とにかく遠い昔である。
やはり浦上の山
里村《やまざとむら》に、おぎんと云う童女が住んでいた。おぎんの父母《ちちはは》は....
「新生」より 著者:島崎藤村
すみ》でゴトゴト音をさせていた。この光景《ありさま》を見たばかりでも岸本には「巴
里村」の気分が浮んで来た。彼は岡と差向いに腰掛けた。岡は言葉も少かった。癖のよう....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
たちどまりました。駕籠はこころもち足を緩めただけで進んで行きました。 「あの、七
里村の恵林寺と申すのはいずれでござりましょうな」 「恵林寺は、これを真直ぐに進ん....
「殺人鬼」より 著者:浜尾四郎
か千代子と名乗つていたでしよう?」
藤枝が自信ありげに警部に訊ねた。
「うん、
里村千代というんだ」
「そうだ。あれは伊達正男の叔母にあたる人ですよ」
「へえ?....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
」 「いよいよ御冗談です、旦那」 「冗談ではない、ちと急ぎの用があって、甲州の松
里村というところまで行きたいのじゃ」 「え、甲州の松
里村ですって? のう相棒、そ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
背に男の子を負《お》うた女。 「その馬はこれからどちらへ行きます」 「これから三
里村を通って七面山《しちめんざん》の方へ参るのでござんす」 「はて、それでは少し....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
炬 いともおごそかに筆が揮《ふる》われているのを見る。 二十四 かくて、七
里村恵林寺へ着いた与八。折よく慢心和尚は在庵で、与八を見て悦ぶこと一方《ひとかた....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
て来たつづみの与吉のほかに、二十八人のうちから死者大屋右近、乾万兵衛、小松数馬、
里村狂蔵の四名を出し、残りの二十四名のなかにも重軽の金創《きんそう》火創を受けて....
「頭と足」より 著者:平林初之輔
一 船が港へ近づくにつれて、船の中で起った先刻の悲劇よりも何よりも、新聞記者である
里村《さとむら》の心を支配したのは、如何にしてこの事件をいち早く本社に報道するか....
「犯人」より 著者:坂口安吾
その山奥の村に殺人事件があった。被害者は日蓮の女行者でサヨといった。 人見医師は駐在の
里村巡査にたのまれて一しょに現場へ行った。役場や駐在所や医院などのある村の中心部....
「食べもの」より 著者:佐藤垢石
して、はじめて人並みの食べ物を頂戴できる人達が現われた。 私の家には、群馬郡清
里村大字青梨に親戚がある。青梨は、私の村から一里半ばかり北方の榛名山の裾にあり、....
「水の遍路」より 著者:佐藤垢石
滴り落ちるこの川の水は、冷徹そのものである。鬼石の町から坂原を越え、万場へ出て中
里村、上野村へ入れば、次第に山の景観は深邃を加え、渓の魚も濃い。 赤城山上の大....
「電報」より 著者:織田作之助
の少年が天涯孤独になったのを三人が引き取って共同で育てているのだ。 三人は毎朝
里村千代という若い娘が馭者をしている乗合馬車に乗って町の会社へ出掛けて夕方帰って....
「迷信解」より 著者:井上円了
ったが、これに類したる話が『怪談弁妄録』と申す書物の中に見えておる。「昔、京都の
里村某なるものの家にて器物を失いたることありて、いろいろ手を尽くして捜索すれども....
「自力更生より自然力更生へ」より 著者:三沢勝衛
、こういったことになったものと考えるのでございます。 石の話では、上伊那郡伊那
里村地方では、そこに流れている三峯川が年々のように氾濫するので、大変あの地方の人....