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「里見八犬伝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

里見八犬伝の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
海のほとり」より 著者:芥川竜之介
Mの次の間《ま》へ引きとった後《のち》、僕は座蒲団《ざぶとん》を枕にしながら、里見八犬伝《さとみはっけんでん》を読みはじめた。きのう僕の読みかけたのは信乃《し....
乞食学生」より 著者:太宰治
が、ひろげられていたのであるが、佐伯はそれには一瞥《いちべつ》もくれなかった。「里見八犬伝か。面白そうだね。」と呟き、つっ立ったまま、その小さい文庫本のペエジを....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
たしの家でも此処からいろいろの小説などを借りたことがあった。わたしが初めて読んだ里見八犬伝もここの本であった。活版本がだんだんに行なわれるに付けて、むかしの貸本....
小説の面白さ」より 著者:太宰治
この人の書いたものは余り面白く無かったけれど、でも、その人のライフ・ワークらしい里見八犬伝の序文に、婦女子のねむけ醒しともなれば幸なりと書いてありました。そうし....
科学と文学」より 著者:寺田寅彦
の希薄なものを読みふけったのであった。それから「西遊記」、「椿説弓張月」、「南総里見八犬伝」などでやや「人情」がかった読み物への入門をした。親戚の家にあった為永....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
を起させたではありませんか。それからまた、形においてはこの大菩薩峠と兄弟分に当る里見八犬伝は、その発祥地を諸君の領内の富山《とやま》に求めているし、それよりもこ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
てえと……日本に於きまして、上古に紫式部の源氏物語――近代に及んで曲亭馬琴の南総里見八犬伝――未来に至りまして中里介山居士の大菩薩峠――」 大菩薩峠も、鐚の口....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
本棚のところへ来たらそこの岩波文庫のうらの目次をくっている。「なんなの?」「南総里見八犬伝買ったんだよ」「ふーん」と私はびっくりして「わかる?」「わからないとこ....
あのころ」より 著者:上村松園
のが好きで、よく一冊の本を親子で見あったものでした。 馬琴の著書など多くて――里見八犬伝とか水滸伝だとか弓張月とかの本が来ていましたが、その中でも北斎の※絵が....
越後の闘牛」より 著者:佐藤垢石
ただ曲亭馬琴が文化十一年から天保十二年にかけ二十八年間の長きにわたって書いた南総里見八犬伝の第七十三回と四回とに、詳しく紹介してあるが、その他には殆ど文献らしい....
香熊」より 著者:佐藤垢石
熊の肉を入れて炊いたのだが、海狸の肉に似ていると思った。 穴熊というのは、南総里見八犬伝の犬山道節が野州足尾の庚申山で化け猫を退治するとき、猫といっしょにとっ....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
の大あたりに味をしめて、歌舞伎座では矢継ぎ早に十一月興行の蓋をあけた。一番目は「里見八犬伝」の蟇六屋敷から円塚山で、団十郎の犬山道節、家橘の犬川荘介、八百蔵の網....