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「里長〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

里長の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
京兆(京師の地方長官)をつとめる薛公が上に申し立ててかれらを処分することとなり、里長に命じて三千人の部下を忍ばせ、見あたり次第に片端から引っ捕えて、ことごとく市....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
に決定したなどと聞くにつけても、半蔵はあの亡き旧友を思い出し、もし自分が駅長なり里長なりとして在職していて先代伊之助もまだ達者でいてくれたら、共に手を携えて率先....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
の伝馬《てんま》駅送に関係がある名です。文中にもある馬込《まごめ》氏は、江戸宿の里長馬込|勘解由《かげゆ》の家柄で、徳川氏が江戸に来たとき、駄馬人夫を率いて迎え....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
ない語を用いたのであっただろう。それゆえ、この歌に応えた、「檀越や然かもな言ひそ里長らが課役徴らば汝も半かむ」(巻十六・三八四七)という歌の例と、万葉にただ二例....
一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
、その利益はおよそ一割と見て毎日四十五、六円を下らぬ計算であった。 当時私の郷里長野県選出の代議士で川上源一という人があり、ある日店に来て仕事の様子を見て、『....
越後の闘牛」より 著者:佐藤垢石
い、と、自ら八犬伝のうちに付記している。これは、随筆北越雪譜の著者南魚沼郡塩沢の里長鈴木牧之から庚辰三月二十五日に伝聞した実況で、牧之は村政や筆硯多忙のために、....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
いお手本が現れたからでした。 話が別のことに移りますが、はつより先に、主人の郷里長岡の旧藩士で小林という家のちか子という十五になる子が、子守にどうかとのことで....
西航日録」より 著者:井上円了
国の北方は荒原が海よりもひろく、あたかも陸上における太平洋のようであった。) 万里長途一物無、唯看春草満平蕪、車窓認得人烟密、汽笛声中入露都。 (万里をゆく道は....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
佳なり。 十二日、晴れ。船中の客は九分どおりシナ人、彼らは終日賭博をなす。 万里長途倦怠生、欲眠食後酒三傾、風軽浪静船窓寂、只聴清人賭博声。 (万里をゆく長い....
三国志」より 著者:吉川英治
身参って、廟を掃い、いささか心ばかりの祭をいたすであろう」 「かしこまりました」里長が帰って行った後で、張昭は、彼に諫めた。 「廟の祭をなさるのも結構ですが、戦....
俗法師考」より 著者:喜田貞吉
通とほぼ時を同じゅうした藤原明衡の『雲州消息』に、 也。謹言。 とある。ここに里長とは『高野参詣記』に刀禰とあるもので、その里長に命じて瓜盗人の制止を加えしめ....