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「重し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

重しの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
少年」より 著者:芥川竜之介
た所に人間同士の尊敬なり情熱なりを示している。が、クリスト教の伝道は全然相手を尊重しない。あたかも隣りに店を出した洋服屋の存在を教えるように慇懃《いんぎん》に神....
片信」より 著者:有島武郎
れることができるとおもう。ここまでいうと「有島氏が階級争闘を是認し、新興階級を尊重し、みずから『無縁の衆生』と称し、あるいは『新興階級者に……ならしてもらおうと....
星座」より 著者:有島武郎
ても園だけは何んにもいわなかった。ガンベがいった。 「一番資格のない俺の発言を尊重しろ。人見の奴は口を拭《ぬぐ》っていやがるが貴様は偽善者だからなあ。柿江は途中....
婦系図」より 著者:泉鏡花
包んで載せて、中の棚に、香包を斜めに、古銅の香合が置いてあって、下の台へ鼻紙を。重しの代りに、女持の金時計が、底澄んで、キラキラ星のように輝いていた。 じろり....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
は各※の現在に於てのみ与えられる。 だから私に取っては現在を唯一の宝玉として尊重し、それを最上に生き行く外に残された道はない。私はそこに背水の陣を布いてしまっ....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
オドリヒ王(〔Ko:nig Theodorich〕 四七五―五二六年)が科学を尊重しボエティウス(〔Boe:thius〕)という学者としきりに交際したという話が....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
たことは西洋の如くではない。殊に蕃族は軍事的に支那を征服しても、漢民族の文化を尊重したのである。また東亜に於ては西洋の如く民族意識が強烈でなく、今日の研究でも、....
海神別荘」より 著者:泉鏡花
われた、その董、露草などは、金銀宝玉の類は云うまでもない、魚類ほどにも、人間が珍重しないものと聞く。が、同じく、あの方へ遣わしたものか。 僧都 綾、錦、牡丹、芍....
南地心中」より 著者:泉鏡花
一 「今のは、」 初阪ものの赤毛布、という処を、十月の半ば過ぎ、小春凪で、ちと逆上せるほどな暖かさに、下着さえ襲ねて重し、野暮な縞も隠されず、頬被りがわりの鳥打帽で、朝から見物に出掛けた……この初....
沼夫人」より 著者:泉鏡花
、どうかしているな。」 現と幻との見境さえ附きかねた。その上、寒気はする、頭は重し、いや、耐らぬほど体が怠い。夜が明けたら、主人の一診を煩わそうまでは心着いた....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
鑿を求めない。霊界の神学は飽までも単純で知識的である。われ等は単なる暗中摸索を尊重しない。われ等は宗派的論争には興味を有たない。何となれば、そはただ怨恨、嫉妬、....
凧の話」より 著者:淡島寒月
物の名の鮹や古郷のいかのぼり 宗因 糸つける人と遊ぶや凧 嵐雪 今の列子糸わく重し人形凧 尺草 (大正七年一月『趣味之友』第二十五号)....
良夜」より 著者:饗庭篁村
の苗字を世に知らせ、またその生国としてこの地の名をも挙るものなれとて、いよいよ珍重して教えられ、人に逢えばその事を吹聴さるるに予も嬉しき事に思い、ますます学問に....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
には、「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。」と規定しておるのであります。しかるに、吉田内閣は、憲法....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
の充足。 心と物は「人」に於て渾然一体である。その正しき調和を無視して一方に偏重し、いわゆる唯心とか唯物とかいう事はむずかしい理屈の分からぬ私どもにも一方的理....