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重傷
「重傷〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
重傷の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「首が落ちた話」より 著者:芥川竜之介
某酒楼にて飲み仲間の誰彼と口論し、遂に掴《つか》み合いの喧嘩となりたる末、頸部に
重傷を負い即刻絶命したり。ことに不思議なるは同人の頸部なる創《きず》にして、こは....
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
犇《ひしめ》かして、男は打ち僵《たお》れぬ。朱《あけ》に染みたるわが手を見つつ、
重傷《いたで》に唸《うめ》く声を聞ける白糸は、戸口に立ち竦《すく》みて、わなわな....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
の戦闘が始まると双方に夥しい戦没者ができる。そうしてかの火の神ハイムダルも瀕死の
重傷を受けるであろう。すると太陽もまた光を失い、天の穹窿は割れ、地底の火を封じて....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
「それは、帆村君が研究している読心術ですな。丁度、塩原参謀が、その少女と、瀕死の
重傷を負っていた弟の素六というのを、放送局舎の中から助け出したんです。帆村君は、....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
ドイツ元帥の死体は見当たらず、ソ連軍躍起となって捜索中。ヒットラー総統は二十五日
重傷を負い、一日ついに死去したという(三十日ともいう)。そして最後の輸血を拒み、....
「鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
そ怪賊|烏啼天駆《うていてんく》の持ち船だと分り、そして天罰《てんばつ》とはいえ
重傷を負っている烏啼を、遂に他愛《たわい》なく引捕《ひっとら》えた。 このこと....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
表情をかたくし、 「まあ、いまのところ無事です。もっとも、一時は隊員のはんぶんが
重傷を負うやら、なかには死ぬ者もあったが、いまはみんな元気です。このことはあとで....
「奇賊悲願」より 著者:海野十三
れていた。それに奇賊烏啼としては、ピストルを放って相手の命を取りっ放しにしたり、
重傷を負わせて溝の中に叩きこんで知らぬ顔をしたりするのは、極めて彼の趣味と信条に....
「金属人間」より 著者:海野十三
たばかりでなく、きょうここへきたわれわれの仲間がふたりまで、その同じ凶器によって
重傷を負《お》っているのです。これでもおとぎばなしでしょうか」 「本当ですか」 ....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
ったと……」 「そうです。兵曹長は、狭い透明な箱の中にとじこめられています。胸に
重傷しているようです」 「ふうん。助けだせないか」 「いま考え中です。話をしたか....
「火星兵団」より 著者:海野十三
しいが、目下気が変な状態にある。どうにも、手のつけようがない。だが、怪我の方は、
重傷ではあるが、致命傷ではないそうで、このまま死ぬ心配はない」
課長はそこでち....
「空中漂流一週間」より 著者:海野十三
、その下敷となった。さっそく全員総がかりで、少尉の身体を掘りだしたが、なかなかの
重傷で生命のあったのがふしぎなくらいだった。結局そのとき以来、「火の玉」少尉は右....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
ともいわず、寝台の上に歯をくいしばっている杉田二等水兵の顔をじっと見下していた。
重傷の水兵 「ジャック。水兵杉田に、私が見舞に来たといえ」 リット少将はおもむ....
「空襲警報」より 著者:海野十三
後の戦闘には、支障なき程度でございます」 「軍隊以外の死傷は」 「死者約七十名、
重傷者約二百名、生死不明者約千名であります。この原因はおもに混乱によるもので、大....
「元禄時代小説第一巻「本朝二十不孝」ぬきほ(言文一致訳)」より 著者:井原西鶴
置いて行方知れずになってしまった。色々体をとりなおしとりなおしなさったけれ共何分
重傷なもんで「あの小吟を討ち取れ討ち取れ」と二声三声ようやく開いた目よりも細くお....