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重出
「重出〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
重出の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「古代国語の音韻に就いて」より 著者:橋本進吉
「モ」の仮名に当る万葉仮名の類別のみを挙げたのである。 ○同じ字が清音と濁音とに
重出しているのは、或る書ではこれを清音に用い他の書ではこれを濁音に用いたものである。....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
え意味することが少なくない。自分の国の言葉の下手な外国人は何と云っても普通には尊
重出来ない(野蛮人=バルバロスとはギリシャ語が上手に喋れない吃音のことだ)。奴隷....
「映画雑感(Ⅰ)」より 著者:寺田寅彦
そうである。しかしこういう流動に、さらに貨物車の影がレールの上を走るところなどを
重出して、結局何かしら莫大な運動量を持ったある物が加速的にその運動量を増加しつつ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
』巻四と『日本及日本人』去る春季拡大号へ出した拙文に大概説き置いたから、なるべく
重出を省いて約《つづま》やかに述べよう。建武中、飛騨の牛丸摂津守の居城敵兵に水の....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
ずよくもまあたった一つのこの鳥について、かくまで夥しい材料を、同じ噺《はなし》を
重出せずに斉整して同時二篇に書き分けたものだ、南方さんは恐らく人間であるまいと驚....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
らではなくて風刺文学なるものが一つの文学様式である限り、そういう「風刺文学」は尊
重出来ないというのである。 偶然というモメントを活用したところで、夫が「偶然文....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
講義のラジオ放送の方が遙かに効果的だろう。併し第一こういう速記的聴講法は決して尊
重出来ない教授法であることを忘れてはならぬ。恐らくこの伝統は日本の大学の法科万能....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
という現実を持って来たところ等に注意すべきである。 この歌は、巻四(五一一)に
重出しているし、又集中、「後れゐて吾が恋ひ居れば白雲の棚引く山を今日か越ゆらむ」....
「古事記」より 著者:武田祐吉
話については、そのおもな性質によつて分類したが、數種の性質を有するものは、各項に
重出したものもある。各稱の下の數字は本書のページ數である。 祭祀 鎭火祭....