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「重助〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

重助の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
なかで小利口な一人がこんなことを言い出した。 「では、どうだろう。このあいだから重助の家に遠縁の者だとかいって、三十五六の女がころげ込んでいる。なんでもどこかの....
石狩川」より 著者:本庄陸男
《くぎ》にかかれるラシャにて明瞭なれば出納局の小使|嘉市《かいち》、長吉のほか、重助、亀太郎、土人ユウトル、又近、ユウノフをして見張らせたり、かくとも知らぬカル....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
とに静かな晩でした。南部屋敷もさすがに人は寝静まる、勘定方《かんじょうかた》平間重助《ひらまじゅうすけ》は、井上源三郎と碁《ご》を打っているばかり。井上の方が少....
犬神娘」より 著者:国枝史郎
いしておりました。(と、洛東清水寺|成就院の住職、勤王僧|月照の忠実の使僕、大槻重助は物語った)さて裏門から出て見ますると、その門際に顔見知りの、西郷吉之助様(....
妖婆」より 著者:岡本綺堂
いな。」と、言い合せたように二、三人の口から出た。 その時である、用人の鳥羽田重助があわただしくこの座敷へはいって来た。 「石川さんが御門前に坐っているそうで....
娘煙術師」より 著者:国枝史郎
なさるがよい」で、中段にピタリと構えた。 菰田と呼ばれた若い男は、旗本の三男で重助といったが、これも構えを中段につけて、相手の瞳へ眼をつけた。 が、勝負には....
おせん」より 著者:邦枝完二
なら、当時押しも押されもしない、立派な太夫。その堺屋が秋の木挽町で、お前のことを重助さんに書きおろさせて、舞台に上せようというのだから、まず願ってもないもっけの....
三枚続」より 著者:泉鏡花
るごとく、要害堅固に礎を立てた一城の主人といっても可い、深川木場の材木問屋、勝山重助の一粒種。汗のある手は当てない秘蔵で、芽の出づる頃より、ふた葉の頃より、枝を....
志士と経済」より 著者:服部之総
島|内蔵進《くらのしん》、医者の乾《いぬい》十郎、木綿問屋の下辻又七、肥後の松田重助、前記備中の三宅定太郎その他と協議してことを運び、一方長州藩は京都藩邸留守居....
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
に聞いてた処で、まアお休みなさいよ」 安「へえ有難うございやす」 仙「番頭さん、重助さん……じゃアねえ重三郎さんかえ、此方へおいでよ/\」 重「へえ」 と立っ....
日本の伝説」より 著者:柳田国男
。そのお社の御神体も、白い色をした大きな御影石の様な石でありました。昔先祖の石神重助という人が、始めてこの国へ来る時に道で拾ったともいえば、或は朝鮮征伐の時に道....