重労働[語句情報] »
重労働
「重労働〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
重労働の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「婦人と文学」より 著者:宮本百合子
表を禁止されていた宮本百合子が捕えられ、投獄された。そして、一方には、益々婦人を
重労働に動員しつつ婦人作家たちに海をわたらせ、南方の諸島だの、ビルマだのへやった....
「婦人大会にお集りの皆様へ」より 著者:宮本百合子
は、五千円以内に自分の賃銀をとどめて置こうとしているのだそうです。炭坑の封建的な
重労働では、賃銀を五千円以上にとるだけ石炭を採掘することは、相当のがんばりがいり....
「動物愛護デー」より 著者:宮本百合子
面に出ている。その一面には三十一日来四十時間のとりしらべののち五年、七年、十年と
重労働刑を判決申しわたされた八人の日本の若ものたちの姿がのせられていた。(『朝日....
「ジロリの女」より 著者:坂口安吾
もぐりこみ、右に左に隈なく掃き清めてスヽだらけ黒坊主、それより冷水風呂へはいる。
重労働の結果はカラダもあたゝまって冷水への抵抗もつくというもので、縁の下の大掃除....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
狼の足を持たない山の素人が夜の明けないうちにオーカミイナリを往復するのは大そうな
重労働だ。全速でやったツモリですが、夜が明けてから二時間ちかくも姿をさらして歩か....
「火の扉」より 著者:岸田国士
ら、婚約の方があつたでしよう? とう/\戦争裁判の判決があつたらしいの。それが、
重労働二十年ですつて……」 「二十年!」 市ノ瀬牧人は、やつと真剣な顔になる。....
「だいこん」より 著者:久生十蘭
のいつかのカトリックのお坊さんなどの顔が見える。聖書を改訂され、教会を接収され、
重労働をさせられ、憲兵隊と宗教局のひどい迫害を受けながら命がけで日本に踏みとまり....
「望郷」より 著者:服部之総
川を目標とする道路計画が鋭意強行されたことを忘れてはならぬ。そしてこの道路開発の
重労働がもっぱら「懲役」と当時よばれた囚人労働によって行われたことを忘れてはなら....
「ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
二人はいずれも関東軍の兵隊だったので、降伏してからソ連に送られ、それぞれ収容所で
重労働に従っていたものである。同じ境遇にあったので話もよく合うらしく、毎日毎日起....